「韓国で日本人狩り横行」と大見出しで報じた夕刊フジ(17日発行)の記事が韓国で波紋を呼んでいる。

 問題のセンセーショナルな記事は、ジャーナリストの加賀孝英氏が書いたもので、「韓国が治安崩壊に近づいている。経済危機から失業者やホームレスが急増し、治安が急激に悪化。一部の若者は武器を持って『日本人狩り』まで始めている」とした上で、「朴槿恵大統領の暗殺事件はいつ起きてもおかしくない」とする警察幹部の話も伝えている。

 特に「日本人狩り」に触れたくだりでは、「3、4人の『日本人狩り』の若者たちが、バットなどを手にして街を徘徊(はいかい)している」などと書いている。

 韓国紙・国民日報(電子版)は、韓国のインターネット上で問題の記事が市民の憤りを呼んでいると報じ、「韓国を背景に書かれた日本のファンタジー小説だ」とか「日本の極右紙はいつも予想に反しない」などというネットユーザーの反応を伝えた。

 このほか、ネット上には「日本人狩りだなんてバカバカしい」「知らない間に戦争でも起きたのか。この記事だけ見れば、まるで韓国は戦争秒読み段階じゃないか」「韓国人が中国人のように日本人を攻撃したことなどあっただろうか」などと、記事内容にあきれたトーンの書き込みが相次いだ。(編集担当:宮城英二)