進撃の巨人』の作者、諫山創さんのブログが、今月6日から大量のコメントで荒らされる被害に遭っていることが分かった。コメントの中には韓国語も混じっており、日韓のネットユーザーが激しい応酬を繰り広げたとみられている。

6日午前7時ごろ、韓国人だと名乗る人物が「まだEpisode9を見ていません、誰か他所でアップロードされている所を知りませんか?」とコメントしたことが騒動の始まり。

この人物は作品を韓国の違法ダウンロードサイトで見ていたようで、Episode9がなかったことからブログのコメント欄を通じてアップロード先の情報を得ようとしていたとみられる。しかし、この書き込みを見た日本人のファンたちは不快感を示し、韓国からの書き込みをシャットアウトするよう求めた。


■日本語と韓国語が入り乱れる

午後になるとハングル文字の書き込みが一気に増え、これに対して不快感を示すコメントと、それに関係なく諫山創さんを応援するコメントでブログは大荒れとなった。

「日本の文化に興味を示すな」「日本は嫌いだ」「日本は韓国の属国」などと言葉の応酬が繰り広げられると、途中からは「韓国にも右翼がある。君たちが仕出かしたことに憤慨して攻撃している。発端は日本人だ」などと政治絡みのコメントも登場。たどたどしい日本語のコメントには丁寧に「翻訳機を活用している」といった説明も添えられていた。

韓国では「日本人によるなすまし」説が有力

この一連の騒動は、韓国のメディアも伝えた。「国際新聞」は9日、「『進撃の巨人』作家ブログに韓国語悪口騒動」と題した記事を掲載し、韓国国内でも人気を集めている『進撃の巨人』の作家のブログに、身元不明のネットユーザーらが韓国語で悪口を大量に書き込んでいると伝えた。

記事は、悪口が韓国語で書かれていることから韓国を非難する声が高まっているが、問題となっているコメントは翻訳機を使ったような変な言葉も多く、一部では日本人によるなりすましを指摘する声もあると説明。実際、この騒動に韓国のネットユーザーたちは「ぱっと見ただけで日本人が翻訳機を使ったって分かる」「韓国人がやったとでも? あり得ない」といった反応を示しており、韓国では「日本人によるなすまし」説が有力なようだ。

騒動はすでに収束し、10日午後19時ごろから韓国語による書き込みはなくなっているが、真偽は不明なままだ。

【参照リンク】
・荒木宰さん作画の「桃の魔術師」発売中!!(諫山創『現在進行中の黒歴史』)