「スポーツを通して都市と地方、人と人とを結ぶツール」 bjリーグがLINE@に込める想いとは

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先日、国民栄誉賞を受賞した長嶋・松井両氏や、一昨年同賞を受賞したなでしこジャパンなど、日本の人気スポーツといえば、やはり野球、サッカー、といったものが挙げられるだろう。しかし、ここ最近になって東北や沖縄など、大都市圏以外で盛り上がりを見せているスポーツがある。それが「バスケットボール」だ。現在、国内に21ものチームがあるbjリーグは、それぞれの地域に根差したチーム運営を実現し、人気を博している。

今回はbjリーグ広報宣伝部の江島彰弘氏に、リーグプロモーションに関する取り組みや、国内バスケットを取り巻く環境までを伺った。

プロモーション費を掛けられないからこその施策を


――リーグ設立時から、どのようなプロモーション施策を実施されてきましたか?

江島彰弘氏(以下、江島):2005年10月のリーグ開幕の1年前からホームページとブログを開設しました。bjリーグのシーズンは10月〜5月なのですが、リーグが主催するオールスターやプレイオフといったイベント時にはLivedoorさんや、スポナビさんと協力してプロモーションをしていましたね。FacebookやtwitterといったSNS系の施策は、早めに導入したほうだと思います。バスケットは、野球やサッカーと比べてまだまだマイナースポーツなので、テレビや新聞などにどのようにして情報を伝達すべきか、という点を重視してやっています。

――現状、どのような情報をWEBサイトには掲載していますか?

江島:試合情報等はリーグのホームページに掲載しています。こちらはゲームの結果や順位といった情報を掲載しているので、とにかく数字を間違えないように運用しています。Twitterでは「今週のこの試合はおもしろい展開になりそう」といった情報や、facebookでは試合終了後に各チームのヘッドコーチコメントなどを載せています。SNSに関しては、媒体ごとに形を変えて出すことで、少しでもユーザーに楽しんでもらって拡散してもらうことを目的にしています。

――最近LINE@での施策も開始したようですが、導入に至った経緯をお伺いできますか?

江島:bjリーグは設立してからまだ8年目という新しいリーグなので、目新しい施策はどんどんやっていこう、というところから取り入れました。おもしろそうなものは飛びついていこうというのがリーグの方針ですから。お金をかけて既存メディアにPRできれば一番いいのでしょうが、なかなかそうはいいかないので、お金がないところでどのように展開していくかを考えた上で導入を決めました。

――実施した施策で手ごたえのあった事例はありますか?

江島:まだ始めたばかりなので、試行錯誤の段階ですが、今年1月に実施したオールスターゲームでのプレゼント告知は反響が大きかったですね。友だち追加していただいて、ご来場いただいた方にオールスター限定のステッカーを配布したのですが、このメッセージの開封率が44%で、さらにメッセージ受信者の6%の人が来場してステッカーを受け取ってくれたという数字が出ました。これは我々としてはものすごい成果だったと思います。SNS施策はこれまでにもいくつか実施していたのですが、オンラインからリアルにどれだけ繋がるかは不明だったので、すごくいい結果でしたし、データも取れたと思っています。この施策で、リアルイベントとの親和性が非常に高いO2O誘導という面では、LINE@はすごく可能性のあるプロモーションツールだと思いました。

バスケットボールの興行としての有益性とLINE@の可能性


――今後はどのようなプロモーション展開をお考えですか?

江島:各チームごとにアカウントを開設できると面白いかなと思っています。チームごとにカラーが出ると思いますし、チケットの割引やキャンペーンも簡単にできますし、さらにリアルタイム性があるので、試合開始の1時間前にでも送ることもできるので、さまざまな企画を実現しやすいかと思います。とはいえ、岩手から沖縄まで21チームあるので、まずはリーグ側でしっかりと実践してみた感想やデータを踏まえて、各チームにフィードバックをしたいと思っています。

――bjリーグのチームって、いままでプロスポーツチームのなかった地域に多く進出していますよね

江島:そうですね。まず、バスケットが野球やサッカーと大きく違う点は屋内スポーツという点です。また冬季にリーグ戦が行われるということもあって、東北や新潟などの降雪地域だと来場者が多くなる傾向があるんです。これは、降雪地域には冬場のイベントって本当に少ないので、冬でも楽しめるイベントがあるのは非常に喜ばれるからなんですよね。冬場で家に籠りがちになるところを、バスケットの試合を行うことで試合会場が社交場としての意味を持ったり、女性はおしゃれをして試合を見に行くようになったり(笑)。特に最近では東北地域が盛り上がっていて、岩手、秋田、宮城のチームがマッチアップする「東北ダービー」という名称まで出来ているほどです。それなのに東京にいると「bjリーグってイマイチ盛り上がってないね」なんて言われるので寂しいところです(笑)

――「地域密着」といった部分でもLINE@は有効なツールになりそうですね

江島:その通りですね。まずは首都圏、関西圏のチームでビジネス的な活用を行っていきたいですね。一方、地方では人と人との繋がりを、チームのアカウントが持たせるような施策ができるのではないかと思っています。とはいえ、東京でITツールを日常的に使っているリーグ側と、地方のリーグ運営側とのITに対する温度差ってすごくあるので、そういった事情もしっかりと理解したうえでやっていかないと厳しいとは思っています。逆に言えば、地方のチームのほうが人と人とのコミュニケーションで成立する部分が多いので、LINE@は地方のほうが力を発揮してくれると期待しています。
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LINE@

「ECC presents bjリーグ 2012-2013シーズン プレイオフ ファイナルズ」
◆5月18日(土)開場:12:15
14:10 ウェスタン・カンファレンス ファイナル
ライジング福岡 vs. 京都ハンナリーズ
18:10 イースタン・カンファレンス ファイナル
新潟アルビレックスBB vs. 横浜ビー・コルセアーズ

◆5月19日(日) 開場:11:00
3位決定戦:13:10
ファイナル:17:10

会場:有明コロシアム(東京都江東区有明2-2-22)
交通:ゆりかもめ「有明」、りんかい線「国際展示場」徒歩5分
※東京駅から約30分、羽田空港から約45分、成田空港から約1時間30分

★チケット情報はこちらから
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/bjstaff/article/513

★有明コロシアムのアクセス
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/bjstaff/article/528
★有明コロシアム周辺観光ガイド
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/bjstaff/article/529
★有明コロシアム周辺地図
http://goo.gl/maps/nZRIa