インタビュー:『キャビン』 ドリュー・ゴダード監督「夢が最高の形で叶った」
監督した『アベンジャーズ』の世界的大ヒットで一躍時の人となったジョス・ウェドンが製作を務め、彼の長年の盟友であり、TVシリーズ「LOST」の脚本家として知られるドリュー・ゴダードがメガホンを撮り生み出された『キャビン』が、3月9日に日本公開となる。
同作は、ありがちなホラー映画の定番を打ち破る、意表をつく大胆な設定と脚本から、辛口批評サイト“ロッテントマト”で満足度92%という高評価を獲得し、さらには同サイト選出の2012年ゴールデントマト賞に選出されている。その順位は9位の『ダークナイト ライジング』を越えた、6位という高評価だ。興行的にも全米でスマッシュヒットを記録し、満を持しての日本上陸である。
この度、『キャビン』日本公開を間近に控えたゴダード監督がインタビューに答え、本作の出演者、クリス・へムズワース(『マイティー・ソー』『アベンジャーズ』)の人柄から、Jホラーとの意外な関わりまで、貴重なエピソードを語ってくれた。
『キャビン』のような作品でステレオタイプの演技をされると、観客がキャラクターに共感できなくなってしまうけど、クリスはキャラクターに人間性をにじませてくれたんだ。本当に素晴らしかったよ。
日本の監督だと三池監督から受けた影響は大きいです。それがホラー映画ではなくても凄いなと思わせる要素があります。あと、日本の作品で言えば、やはり『リング』は外せないよね。あの映画がアメリカの映画作家に与えたインパクトは計り知れないからね。僕も観た時に世界が変わったと思ったよ。ちなみに、『キャビン』の日本のシーンで『リング』の貞子のような女の子が登場するけど、あれはもちろんわざとで、日本のホラー映画に敬意を表してるんだ。
そして、この映画はあらゆるホラー映画の影響を受けてます。例えばジョン・カーペンター監督の『遊星からの物体X』や、リドリー・スコットの『エイリアン』から受けた影響は大きいかもね。ちなみに僕が一番観ている作品は『遊星からの物体X』で、今までに100回以上は観ているよ。
果たして劇中で“貞子のような女の子”はどのように登場し、クリス・ヘムズワースがどのように活躍するのか、答えは直接劇場で確かめて欲しい。
『キャビン』は3月9日(土)シネマサンシャイン池袋 他全国ロードショー
【作品情報】
・『キャビン』 - 公式サイト
・@ciw_mov - 公式Twitter
・MOVIE ENTERのTOPへ
同作は、ありがちなホラー映画の定番を打ち破る、意表をつく大胆な設定と脚本から、辛口批評サイト“ロッテントマト”で満足度92%という高評価を獲得し、さらには同サイト選出の2012年ゴールデントマト賞に選出されている。その順位は9位の『ダークナイト ライジング』を越えた、6位という高評価だ。興行的にも全米でスマッシュヒットを記録し、満を持しての日本上陸である。
――この映画の発想はどこからきたんですか?
ゴダード監督:とにかく今までに見たこともないような世界を作りたかったんだ。ホラーでの表現の枠ってやつを壊したかったんだよね。――撮影はいかがでしたか?
ゴダード監督:映画の監督をするという夢が最高の形で叶ったと思ってるよ。やりたかったことは『キャビン』で全て実現できたね。思ったように動けたし、撮影も順調で夢のような毎日だったよ。ジョスと仕事をして10年以上になるから簡単な言葉だけで分かりあえるんだ。すごく波長が合うんだよね。前からジョスに憧れていたんだけど、改めて彼とは考え方が一緒だってことを実感した。現場では息もぴったり合ってスムーズに撮影が進んだよ。――撮影中、最も印象に残ったエピソードを教えて下さい。
ゴダード監督:映画の後半1/3は、どんどんクレイジーな展開になっていくけど、撮影している毎日が本当に楽しくて、「こんなことまでやらせてもらっていいんだろうか!?」と思うくらい振り切りました。本当に夢が叶った体験でした。――オーディション用に、偽のシーンを用意されたというのは本当ですか?
ゴダード監督:本当です。オーディションで実際のシーンを演じてもらうと、ネットに情報が上がってしまうことがあるんだよね。特に『キャビン』は、内容を知らなければ知らないほど楽しい作品なので、秘密にしておきたい気持ちが強かったんです。だから、ジョスと相談して偽のシーンを用意しました。でも、オーディションのためだけに使うシーンの脚本を書くのは、開放感があって凄く楽しかったよ。――クリス・ヘムズワースがブレイクする以前に撮られた本作ですが、クリスの役者としての印象をお聞かせください。
ゴダード監督:実は彼が演じた役は、200人オーディションをしたんだよ。でも、クリスが部屋に入ってきた時、あまりに素晴らしかったので一発で彼に決めたんだ。彼は『マイティー・ソー』で神様を演じていたし、あの神のような存在感にだまされがちなんだけど、オーディションで彼が見せてくれたのは、本当の心の優しさであったり、ある種の哀愁をたたえたリアルな人間の姿だったんだ。『キャビン』のような作品でステレオタイプの演技をされると、観客がキャラクターに共感できなくなってしまうけど、クリスはキャラクターに人間性をにじませてくれたんだ。本当に素晴らしかったよ。
――作中には人気ホラー作品を彷彿とさせる設定が数多く登場しますが、監督が特に好きなホラー映画を教えてください。また、本作には日本を舞台にしたシーンも登場しますが、監督の好きなJホラー作品は?
ゴダード監督:日本も舞台になっているのは、実は偶然ではないんです。これは個人的な意見になるけど、アメリカのホラー映画は、ここ20年でつまらなくなってきていて、新鮮味が失われていた。そんな時にジャンルが沈まぬように支えてくれたのが日本のホラー映画だったと思うからです。ジョス・ウェドンとも『リング』や『呪怨』、そして『オーディション』の話はよくしていました。日本の監督だと三池監督から受けた影響は大きいです。それがホラー映画ではなくても凄いなと思わせる要素があります。あと、日本の作品で言えば、やはり『リング』は外せないよね。あの映画がアメリカの映画作家に与えたインパクトは計り知れないからね。僕も観た時に世界が変わったと思ったよ。ちなみに、『キャビン』の日本のシーンで『リング』の貞子のような女の子が登場するけど、あれはもちろんわざとで、日本のホラー映画に敬意を表してるんだ。
そして、この映画はあらゆるホラー映画の影響を受けてます。例えばジョン・カーペンター監督の『遊星からの物体X』や、リドリー・スコットの『エイリアン』から受けた影響は大きいかもね。ちなみに僕が一番観ている作品は『遊星からの物体X』で、今までに100回以上は観ているよ。
果たして劇中で“貞子のような女の子”はどのように登場し、クリス・ヘムズワースがどのように活躍するのか、答えは直接劇場で確かめて欲しい。
『キャビン』は3月9日(土)シネマサンシャイン池袋 他全国ロードショー
【作品情報】
・『キャビン』 - 公式サイト
・@ciw_mov - 公式Twitter
・MOVIE ENTERのTOPへ