PMC、PCIe Gen3に対応したHBA「Adaptec SAS/SATA HBAファミリ」を発表

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PMC-Sierraは2月21日、同社としては初めてPCI Express(PCIe)Gen3に対応したHBA製品として「Adaptec SAS/SATA HBAファミリ」を発表。

第1弾として、「7Hシリーズ」、「7Heシリーズ」、「6Hシリーズ」の3シリーズを2013年第2四半期より提供することを明らかにした。

同ファミリは、同社がこれまで提供してきたPCIe Gen3対応RAIDアダプタ「Adaptec 7シリーズ」の技術を応用したもの。

データセンターを中心としたカスタマから、RAID構成はいらない代わりにIOパフォーマンスが欲しいという要求が近年高まってきており、そうしたニーズに対応することを目的に開発されたという。

7Hシリーズは外部8ポート品「7085H」、外部16ポート品「70165H」、内部8ポート品「7805H」、内部16ポート品「71605H」の4製品が、7Heシリーズは内部16ポート品「70165He」と外部16ポート品「71605He」の2製品が、6H シリーズには内部4ポート品「6405H」ならびに内部8ポート品の「6805H」がそれぞれ用意されている。

7H/7Heシリーズは同社の第2世代SASコントローラを搭載した製品で、SSDを接続した場合、512バイトブロックサイズで100万IOPS以上、4Kブロックサイズでも80万IOPS以上の性能を発揮することができるという。

また、7Heは個別のハードウェア暗号キーでのみ使用可能な、256 ビットAES、ならびに独自のインライン暗号化エンジン「Adaptec maxCrypto」セキュリティ技術を搭載。

これにより、HBA上を流れるすべてのデータおよびHDD/SSDに格納されるが暗号化させることとなり、使用したHDD/SSDの廃棄時の機密情報の保護などを容易化することが可能になると同社では説明している。

一方の6Hシリーズは同社の第1世代SASコントローラを搭載することで価格を抑えたモデルで、512バイトブロックサイズで25万IOPS以上、4Kブロックサイズで20万IOPS以上の入出力処理性能を提供するとしている。

なお価格は未定としているが、先行する競合製品と十分戦えるレベルに設定される見込みとしている。