1,000万円を20年間で貯めるには、金利が1%であれば毎年約46万円、金利が2%であれば約42万円が必要になります。

家計を見てみますと月々3万円を普通預金で貯金していますので、これを今すぐ積立商品にしましょう。

これで学資保険の2万円と合わせて月々5万円、年間60万円貯金していることになりますので、長男の分は大丈夫でしょう。

問題はもう1人お子様ができた場合。

確かにボーナスをあてるという方法もありますが、ボーナスは景気に左右されるため長期の目的のある貯金には向いていません。

ボーナスは不意の支出や旅行などに活用すべきでしょう。

また安部様の場合、1,000万円の証券がありますが、これは時価で評価されるため景気によっては500万円になるかもしれないというリスクがあります。

そこで第2子が誕生されたらこの証券の半分を安全確実な金融商品に預け替えをして教育資金としてストックしておくという考え方もあります。

また、安部様の保険料ですが、収入に対してかなり高い割合で支払われています。

特に順子様の場合、月々2万円以上です。

そこで保険について見直しをして、貯金にまわしてみてはいかがでしょうか。

お子様が1人であればそのまま老後資金になります。

教育資金の準備方法には、銀行・郵便局や一般財形貯蓄などの積立商品を利用する方法と、子ども保険や学資保険などの保険商品を利用する方法があります。

財形貯蓄制度は、一般、住宅、年金と3種類あり、会社員などが勤務先を通して給与天引きで積み立て貯蓄をする仕組みで、一定の要件を満たした場合に非課税枠がある点や融資制度がある点が特徴です。

勤務先によっては、一般財形貯蓄を子どもの教育費にあてた場合、一定の財形活用給付金が支給されたり、財形教育融資が受けられます。

この財形貯蓄は勤務先が金融機関と契約を結んでいないと利用できませんので、一度勤務先に問い合わせをするとよいでしょう。

教育資金は子どもの夢を叶える資金でもあり、できる限り希望を叶えてあげたいのが親心。

しかし、そのために家計の支出を切りつめても限界があります。

そこで今の貯金の仕方や保険を見直してきちんと教育資金を貯める計画を立てることからまずは始めて下さい。