2010年から行われている東京麻布の駐日韓国大使館の建て替え工事について、韓国の国会議員がセキュリティーに不安を感じると述べた。庁舎・公邸の工事を日本の孫請け企業が請け負っているからだという。

国会外交通商統一委員会のウォン・ユチョル議員は22日、「ロッテ建設」が建て替え工事を受注しているが、日本の建設会社「五洋建設」が下請となり庁舎の主要工事を進めていると述べた。外交通商省が提出した国政監査資料をもとに明らかにした。

ウォン議員の指摘によると、ロッテ建設の下請けとなっている五洋建設は、庁舎の骨組み、電気設備、衛生設備、外壁といった建て替え工事を、さらに別の日本の建設会社に発注。実際の工事は、ロッテ建設の孫請け企業が進めているという。

ロッテ建設は2010年3月に、施行業者として工事を800億ウォン(約58億円)で受注している。

ウォン議員は、米国などの先進国の場、自国の在外公館を建設する時にはセキュリティーを考慮して自国の建設会社や作業員を使って工事を行うと説明。「骨組み工事や電気設備工事などを日本の企業が行っているため、盗聴、傍受、施設のセキュリティーが露出する可能性が高くなっている」と述べた。

参照:聯合ニュース
参照:YTN

■【韓フルタイム】とは……
【韓フルタイム】とは韓国に特化した情報を提供する媒体です。
韓国に詳しい専門の日本人記者が取材、執筆を行っております。