台日サイクリング交流  釣魚台騒動超えて

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(台中 13日 中央社)広島と愛媛の訪問団が12日、台湾中部の台中市を訪れ、自転車やサイクリングを通しての交流を行った。この中で蔡炳坤・台中市副市長(前列右2)は、「日本政府の釣魚台(尖閣)国有化は台日間の友好を傷つけるもので、訪問団の方々にもそういう気持ちをお伝えしておきたい」と述べた。

今回の台湾訪問は台中に本社を置く世界的自転車メーカー、ジャイアントの招きによるもので、訪問団には湯崎英彦広島県知事(前列右1)、中村時広愛媛県知事(同右3)ら30人余りが加わっている。

一行は12日午後、后豊・東豊両サイクリングコースをまず訪れ、台中市・胡志強市長に代わって蔡副市長がこれを出迎えた。

たまたま日本の釣魚台国有化というタイミングで、蔡副市長は報道陣に対して、「台湾と日本はずっと打ち解けた関係にあるが、釣魚台の主権問題で台湾の人々の感情は傷つけられた。台日双方の友情に影響がないことを望むが、訪問団との夕食会では適宜台湾側の気持ちを伝えたい」と述べた。

ジャイアントでは劉金標会長が5月に広島・尾道と愛媛・今治を結ぶ自転車道「瀬戸内しまなみ海道」でサイクリング交流を行い、盛況を博した。