表紙に紅型の透かし彫り風加工を施した新生「沖縄音楽旅行」(Vol.4)

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“沖縄のアーティストがアテンドする沖縄音楽旅行本”として発行しているフリーマガジン「沖縄音楽旅行」(PLANNING OFFICE Coda制作)の第4巻がこのたび完成、8月15日(水)より配布される。

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第4号の表紙は、沖縄の伝統楽器・三線がモチーフになっており、内容は“伝統”“継承”がキーワードに隠されている。まず、「100年先に伝えたいおきなわのうた(百沖フォトエッセイ)」では、旧盆の時期に踊られる沖縄の伝統芸能「エイサー」をピックアップ。その中でも、エイサーでよく奏でられる「仲順流り節」を紹介。今でも先祖崇拝の精神が残る沖縄らしい特集になっている。

また、アーティストと旅をする企画「MUSIC JOURNEY」は今回からJTBとタイアップし、実際のツアーメニューとなって商品化される(現在企画中)。アーティストは沖縄出身の人気バンド・ORANGE RANGE。メンバーとともに沖縄市・コザの山内界隈を歩く。

さらに、今年5月23日にアルバム『唄者』でメジャー・デビューを果たした上間綾乃の連載コラムがスタート。全国デビューを果たした上間の目線で、沖縄の音楽が全国でどのように受け入れられているのかを、ツアー日記のような形で記していく。

そして、今回の最大の特徴は、「沖縄音楽旅行」制作チームが「本っていいね!PROJECT」を始動させた点。編集を担当するPLANNING OFFICE Coda、印刷を担当する有限会社サン印刷、紙材を担当する福山商事株式会社の3社が「“本っていいね!”と再認識してもらえる高品質の本創り」をコンセプトに、あらためて「沖縄音楽旅行」の制作に本気で向き合った。

「紙」の面では、インクのノリと発色が良いスーパーホワイトのマット紙に変更、「印刷」の面でも通常175線の解像度を230線にアップ、さらに、表紙面には沖縄の伝統的な染色技法の1つである紅型(びんがた)デザイン型抜きの光沢ニス加工を施し、透かし彫り風のニュアンスを醸し出している。

PLANNING OFFICE Codaの幸田悟さんは「一番は“本”を大切にしてほしい、という思いです。僕たちの進めている“百沖”プロジェクトにも通じるのですが、大袈裟に言えば、“100年先でも読み返してもらえる本”を目指しています。本創りのスペシャリストたちが本気で作った本です。あらためて本について考えるきっかけになれば」と、制作に込めた胸中を語った。

進化した「沖縄音楽旅行」は沖縄県内の音楽関係のスポットのほか、カフェ、ファッションショップ、雑貨店などに設置。沖縄県外でも沖縄の物産を扱う「わしたショップ」などで入手することができる。

沖縄の伝統や音楽をきっかけに沖縄を旅するという新しい観光の形を提案するきっかけになれば面白い。【東京ウォーカー】