MLBとNPBの四球の記録を調べていて、驚くべき数字に出くわした。横浜DeNAのアレックス・ラミレスは、今季ただの1個の四球も選んでいない。わが目を疑った。キャリアSTATS。昨日時点。

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DeNAは52試合を消化しているが、ラミレスは50試合に出場。中軸を打っている。3月4月は.215、、0本塁打と低迷していたが、5月には.325、3本塁打、13打点と復調していた。今では、4番左翼にどっかりと座っている。

個人打撃成績も11位、貧打が続くNPBではまずまずの成績を残しているのだが、安打以外の出塁は死球が2つあるだけ。開幕から今まで1個の四球も選んでいない。

シーズン最少四球が何個なのか、今、ちょっと調べがつかないが、規定打席に達して0四球ということになれば、空前の数字だろう。

ラミレスは.264だが48回しか出塁していない。これはDeNAの同僚で打撃30傑の最下位、石川雄洋(.223)と同数なのだ。

ラミレスのIsoD(四死球による出塁率)は通算.030。これは4000打数以上のNPB歴代打者でも最下位だが、これまではそれでも20個前後は四球を選んできた。ここまでひどいペースはかつてなかった。
早打ちで、好球必打の典型的な選手ではある。積極打法ともいえようが、チームの生産性を著しくおとしているのは間違いがない。

記録マニアとしては、「規定打席に達して四球0」という記録に期待がかかるが、チームとしては考えるべきではないだろうか。