最終節のラツィオ戦を待つ一方で、インテルの大きな動きが始まっている。チャンピオンズリーグ出場か、ヨーロッパリーグ（EL）出場なのか、あるいは新シーズンのスタートがいつになるのか（ELでも予選からの出場となる可能性）が待たれる中で、インテルはアンドレア・ストラマッチョーニ監督に託す新チームの土台を築こうとしているのだ。

大きいのは、攻撃陣に関する２つの動きだ。ナポリFWエセキエル・ラベッシの獲得と、MFヴェスレイ・スナイデルの残留である。これが実現すれば、インテルは4-3-2-1のクリスマスツリー型となるだろう。FWディエゴ・ミリートの背後にラベッシとスナイデルを並べる形だ。興味深い戦術的解決策であり、ストラマッチョーニ監督がすでにこの数週間で試しているフォローメーションである。

欧州のリッチなクラブ（アンジ・マハチカラ、パリ・サンジェルマン、マンチェスター・シティ）からの関心にもかかわらず、ラベッシはインテルを選んだようだ。ナポリとの交渉は始まっているが、アツくなるのはナポリがコッパ・イタリア決勝を戦ってからになるだろう。

インテルは最新のオファーで、DFアンドレア・ラノッキアをトレード要員から外そうとしているようだ。1500万ユーロ（約15億5000万円）にFWゴラン・パンデフ、MFダヴィデ・ファラオーニの共同保有権、DFジュアン・ジェススのレンタル移籍を加えるという条件である。

一方、スナイデルはストラマッチョーニ監督と素晴らしいフィーリングを見出したようだ。すでに１年前から移籍に近づいていると言われていた同選手だが、別のクラブに行くことはすでに希望リストのトップではなくなっているようである。

確かに、スナイデルはインテルにとって、売却することで多額の資金を得られる数少ない選手の一人だ。だが、インテルが彼を売るには、本当に高額なオファーが必要だろう。確実なのは、EUROの結果を待つ必要があるということである。大会試合では、さらに彼の評価が高まるかもしれない。