新学習指導要領の全面実施に伴い、中学校の1・2年生の体育の授業で選択制だった「武道」「ダンス」「ソフトボール」が4月から必修となる。
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これにはブロガーの意見も賛否様々。中でも目を引くのは、多くのメディアでも取り上げられている「武道」、特に柔道の安全性の問題。
柔道、剣道、相撲という武道の種目の中で、柔道を採用する学校がおよそ7割と多い。

しかし柔道は、授業や部活中に命を落としたり後遺症が残るほどの怪我も少なくない、という実態があるため、
・柔道の経験無い教師にまで教えさせるなんて危険極まりないのでは
・怪我の続発は必至だと思うぞ…
・指導者の育成も、平凡な中学生の柔道も無理があるな〜って思う…
といった意見が多い。

また、安全に配慮した指導方法など、きちんとした仕組みを確立した上で実施すべきといった警鐘コメントも散見され、
・脱ゆとりでなにを血迷ったんだ
・試行錯誤もいいけれど、子どものことを考えてもう少し慎重にやってあげて欲しいですね
・教え方もわからんのに必修化とか、おかしい
など、文部科学省の方針を疑問視する声も寄せられている。

一方、「ダンス」においては、一応、創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンスから1つを選択することになっている。

が、最近の小中高生のダンス人気からして、現代的なリズムのダンス=ストリート系のダンスを導入する学校も多そうで、「学校でヒップホップの授業?!」と仰天する人もいれば、
・ダンス習ってる中1の娘は楽しそうでいいんじゃないってウキウキしてました
・私が高校でやったのは創作ダンスだったけどね いいなぁー楽しそう
・これが日本の音楽とクラブカルチャーにいい影響を与えてくれることに期待!!
と、好意的に受け止める人も。特にダンス業界関係者の間では、ダンス人口の広がりに期待が高まり、ダンス必修化ウェルカム!な声が目立っていた。

また、「ソフトボール」に関しては、ゴール型、ネット型、ベースボール型の3タイプの球技すべてを履修するよう改訂されたわけだが、例えばネット型は、バレー、卓球、テニス、バドミントンから選ぶのに対し、ベースボール型の選択肢はソフトボール1つ・・・、つまり必修ということらしい。

そして、経験や安全面を考慮し、盗塁やスライディング禁止、ピッチャーはバッターの打ちやすい山なりボールを投げる、などのルールを設けた「学校体育ソフトボール」という競技として導入するという。
・学校体育ソフトボールって過保護すぎやしないか
・ソフトボール必修で普及の追い風になればいいな、と思います
など、ソフトボールについてもいろんな立場の人の様々な見方があるようだが、今年は、楽天が小中高生を対象とした「楽天イーグルス ソフトボールスクール」を開校することや、日本ハムに入団したソフトボール部出身のルーキー大嶋匠の活躍が期待されるといった流れもあり、ソフトボールに関しては、子どもたちがどのくらい関心を高めるのか注目したい。

新年度から、ちょっと変わる中学生の体育。授業を受けたその先、どのような影響があるのか気になるところだ。

(高宮真琴)

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