ノヴァーラ相手にホームでまさかの黒星を喫したインテル。サン・シーロや試合翌日に自身の会社「サラス」のオフィス前で抗議されたマッシモ・モラッティ会長は、選手たちへの信頼を強調しようとしている。ノヴァーラ戦の黒星に対する悔しさは隠していない。だが、同会長は『コッリエレ・デッラ・セーラ』で次のように語った。

「選手たちやスタッフへの信頼は失っていない。私は今のことを考え続けている。まだ重要な目標が残っており、諦める理由など何もないんだ。リーグ戦とチャンピオンズリーグのことだよ。まだ先は長い。全力を尽くす必要がある」

「(マーケットへの批判について)マネジメント面でのいくつかの観点から、やらなければいけないことがあった。クラブを堅固にする必要性や、いろいろな理由からだ。UEFAのファイナンシャルフェアプレーは冗談ではないのだからね」

「その上で、私ほど勝利を取り戻したいと望んでいる人間はいないと言っておく。我々はすぐにそれを達成するために仕事をするよ。野心は常に変わらない。インテルの歴史にふさわしい未来を目指す」

FWサミュエル・エトーやMFチアゴ・モッタの放出について、モラッティ会長はこう強調している。

「引き止める条件がそろっていなかった。いくつかの決定において、我々が間違っていたということはあり得る。いずれにしても、ミスが多かったとか、深刻なものだったとかは思っていない。新戦力が溶け込み、正しい評価を下すための時間を得るまで、少し忍耐が必要になる時期はある」

「2005年6月から11年5月まで、我々は何かしらの勝利を手にしてきた。だが、私がここで立ち止まることはない。リスタートへの意欲に溢れているんだ。今、本当に危険なのは、すべてを変えようと不安や焦りに駆られることだ」

また、モラッティ会長は「サラス」のオフィス前での取材で、「抗議? 新聞で読んだが、ファンには意見を言う自由がある。抗議が刺激になるか? いや、逆効果だね。刺激というのは、うまくやろうという意欲から来るものだ」と話している。

シーズン序盤に解任されたジャン・ピエロ・ガスペリーニ前監督の『ガゼッタ』のインタビューについては、「正直、読んでいないんだ。当時のマーケットに関して不満を言った? 良いタイミングだね。素晴らしい品格だ」と苦言を呈した。