女子中学生たちが“援交組織”を作り、せっせと小遣い稼ぎ−−。しかもその運び役には大の大人が一役買っていたという、呆れた“タクシー売春”の実態が明らかになった。

 11月2日の千葉県警の発表によれば、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(斡旋)と児童福祉法違反(淫行させる行為)容疑で逮捕されたのは、“リーダー格”で千葉県内の中学3年生の女子(15)と、“運び役”だった同県のタクシー運転手、K容疑者(30)。
 直接の逮捕容疑は、今年6月28日、船橋市内のホテルで、中学3年生の女子生徒(14)に同市内の会社員の男(37=児童買春・児童ポルノ禁止容疑で逮捕済)を引き合わせた上、その少女が受け取った現金から紹介料を受け取ったというものだ。
 「もともと、今年春頃にKとリーダー格の少女がテレクラで知り合い親しくなったのが始まり。少女が『私の周りに援交したい子がたくさんいる』などと話し、『それなら俺が客を見つけるから紹介料をとろう』と寝物語で相談がまとまったということです。少女が今年新学期から親しい同級生に声をかけたところ、たちまち10数人の援助交際希望者が現れたというから驚きです」(地元記者)

 こうして集まった中学生に、K容疑者が主にテレクラで客を見つけ、リーダー格の少女に連絡。彼女が希望者に紹介し、K容疑者が指定するホテルへ行かせる、という形で少女売春が行われていた。
 「Kは、タクシーの客にも話を持ちかけていたようです。客からはホテル代別で2万円を受け取り、リーダーの少女とKが6000円ずつ、実際に援交した子には8000円を渡していました」(捜査関係者)

 結局、リーダーの少女と同じ中学に通う2年生と3年生合わせて12人と、話を聞いて後から加わった近隣の中学の3年生3人の、計15人が補導された。
 「リーダー格の女子中学生は、仲間内では“社長”と呼ばれ、その交渉力には絶対的な信頼が寄せられていました。この“社長”も含め参加した中学生は、全員ごく普通の家庭の子で、成績も中の下ぐらい。これといって派手な子もいなかったということです。Kの方は、客をホテルへ送迎し、さらには最寄り駅へ送ったりと、斡旋手数料とタクシー代で二重に美味しい思いをしていたわけです」(前出記者)

 売春の低年齢化は、ここでも大人が手助けしていた。