安心感で他キャリアを引き離すドコモだが、今ならAndroidを安くゲットすることが可能。理由は?

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 いよいよ10月14日、auとソフトバンクから『iPhone4S』が発売される。発表前に期待されていた『5』ではなかったものの、早くも12日夜から東京・銀座のアップルストア前には発売待ちの行列ができるなど、iPhone人気に衰えは見られない。

 そんななか、iPhoneが発売されないドコモユーザーの気持ちは複雑だ。いつかはドコモからも発売されると信じ、いまだにスマホへの移行に踏み切れないガラケーユーザーは多いはず。そんなドコモユーザーの気持ちを揺さぶるかのように今秋、ドコモのAndroid端末が叩き売りされているという。ケータイ契約の裏技に詳しいフリーライターの後藤一泰氏がこう語る。

「昨年から今年にかけ、ドコモはソフトバンクのiPhoneに対抗すべく、スマホのラインアップを一気に充実させました。しかし、そうした政策が、一部機種の在庫増につながり、そのゆがみが今年の夏モデル発表以降に、それ以前のモデルの大幅値引きとなって表れたようなのです。8月以降、家電量販店店頭では、ドコモの“型落ちスマホ”の一部機種が破格の値段で販売されています」

 こうした型落ち機種の安売りは他キャリアユーザーの引き抜きのために行なわれることが多かったが、今回は機種変更であっても対象になると後藤氏は言う。

「これまでケータイの安売りは、新規加入とナンバーポータビリティ(MNP)が対象でした。どちらも契約数の増加につながりますし、安売り分を月々の利用料金で回収することもできますから。

 ところが8月以降は、新規やMNPだけでなく、機種変更にも大幅な値引きが行なわれていて、機種によっては0円のものもあるんです。つまり、お店に行って手続きさえすればタダで新機種が手に入るということ。厳密にいえば特別価格の条件として、お店ごとにオプションの加入などを義務づけていますが、購入後にドコモショップで解約すれば、わずかな日割り料金しかかかりません。

 お買い得機種の筆頭は『L−04C』。ほか、『LINX SH−03C』『MEDIAS N−04C』あたりも、発売当初の価格より大幅に安い5000円程度で機種変更可能なお店もありますよ」

 まだまだ主導権争いが続くスマホ商戦。スペックかコストパフォーマンスか、秋の陣は始まったばかりだ。

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