4日、ボローニャがピエルパオロ・ビーゾリ監督の解任を発表した。後任には、元パレルモのステファノ・ピオリ監督が就任。同監督は6日から練習を指揮し、就任会見に臨んでから、16日の敵地でのノヴァーラ戦で初采配を振るう。契約期間は2年間。ボローニャは当初、ダヴィデ・バッラルディーニ氏の招へいに向かっていたが、同氏が突如として就任を拒否したようだ。

ボローニャは5試合を終えて勝ち点1の最下位。流れの中からは2ゴールしか挙げておらず、低迷している。クラブは3日夜、バッラルディーニ氏と接触し、合意に至ったが、その後同氏から就任を断る連絡が入った。理由は明らかになっていないが、別のクラブがバッラルディーニ氏にオファーしているとも言われている。

そこで最右翼に浮上したのがピオリ監督だ。4日にアルバノ・グアラルディ会長と会談し、就任が決定。同会長は「デリオ・ロッシやバッラルディーニとのコンタクトは別にして、ピオリが我々のファーストチョイスであることは疑いない。私が会長になってから初となる勝利を期待しているよ。これまでの2人の指揮官も約束してくれていたが、『3度目の正直』となるか、見てみよう」と語った。

また、グアラルディ会長はビーゾリ氏の解任について、「人として残念だ。少しの運があれば、物事はもっとうまくいっていただろう。ビーゾリは彼の責任ではないことの代償を払うことになった。だがサッカーにおいて、11人の選手を代えるよりも、一人の指揮官を代える方が簡単なのは、皆さんも知ってのとおりだ」と話している。

一方で、同会長はバッラルディーニ氏に対し、「彼のことは評価しているが、その振る舞いには落胆している。合意には至っていたんだ。彼はただ、スタッフと話したいと言っていた。我々は彼の要求をすべて呑んだんだ。喜んで就任すると言っていた。だが20分後、我々のところには来ないと言ってきたんだよ。金銭的な理由ではない」と、不満を表した。

ピオリ監督はボローニャの下部組織で指揮官としてのキャリアをスタートしており、古巣への復帰となる。同監督は「とてもうれしいね」とのコメントを残している。