14日チャンピオンズリーグ・グループリーグ第1節で、トラブゾンスポルに0−1と敗れたインテルは、これでシーズン開幕から公式戦3連敗となった。リーグ次節でインテルはローマをホームに迎えるが、この一戦は早くもジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の今後にとって決定的な一戦となるかもしれない。

ガスペリーニ監督は「急いでやらなければいけないことは分かっている。クラブの信頼が無限ではないということもね」と話した。一方、マッシモ・モラッティ会長は次のように話している。

「センセーショルな決定(解任)を予想したりしないでくれよ。ガスペリーニの立場はまったく騒がれていない。ローマ戦が決め手に? そういうことをしていたら、監督とチームが仕事をするのが難しくなる。待つ必要があるんだ」

「とにかく、私は4バックの方が良いと考えている。イタリア・スーパーカップのことは比較しない。あまりに前の話だからだ。むしろ、パレルモ戦の敗北と比べて、この試合(トラブゾンスポル戦)がどうだったかを分析すべきだ」

だが、すでにガスペリーニ監督の後任候補の名前は挙がっている。例えば、デリオ・ロッシ氏や、クラウディオ・ラニエリ氏だ。今のところは、万が一の場合という話でしかない。公には、ガスペリーニ監督の立場は危うくないのだろう。だが、最悪のシナリオも考えられる。ローマ戦に敗れ、首位から勝ち点6差となり、公式戦4連敗となれば…モラッティ会長の忍耐はもつだろうか?

逆に、ローマ戦を終えれば、その後はノヴァーラ戦にボローニャ戦であり、負傷者も戻ってくることで、ガスペリーニ監督にとっては楽になるかもしれない。

必要不可欠な存在であることを再び見せているのが、MFヴェスレイ・スナイデルだ。彼は今のインテルで唯一、光を与えることができる。ただし、脛骨のちょっとした問題から、ローマ戦欠場の恐れがあるかもしれない。