「重要なデビューとなった」。ユヴェントスのアントニオ・コンテ監督は、11日のセリエＡ第２節でパルマを４−１と下し、このように語った。ユーヴェにとって、これ以上のスタートはなかっただろう。コンテ監督は次のようにコメントしている。

「これこそ、我々とサポーターが望んでいたことだ。ファンには感謝しなければいけない。今日の我々は本当に12人で戦うことができたからね。サポーターたちは最初から最後まで我々を鼓舞してくれた。選手たちもそのファンのアツさにふさわしかったはずだ」

「良いところをたくさん見ることができたが、我々は誰も勘違いさせてはいけない。我々はチームをつくる段階にあるんだ。基礎からスタートしたところだし、現在と未来のための大きな建物をつくるべく、一段ずつ積み上げていかなければいけないんだよ」

４ゴールを奪って勝利したユヴェントスだが、コンテ監督はあらためて完璧主義者ぶりを見せている。

「攻撃には満足している。だが、守備はもっとうまくやれたはずだ。終盤にPKを献上し、退場者を出したことは気に入らないね。緊張感の低下を避けなければいけなかった。ただ、選手たちは賛辞を送るにふさわしかったよ」

コンテ監督はハーフタイムに怒りをあらわにしていたようだ。

「不満だったんだよ。前半は１点しか差をつけられなかったからね。ただ、それは我々のせいじゃない。正当なゴールが取り消されたし、（アレッサンドロ・）マトリへのPKもあった。最初から最後まで我々が試合をしたが、主審には一貫したジャッジを求めたい。だが実際は、疑わしい場面があった」

コンテ監督はMFエマヌエレ・ジャッケリーニが苦戦していたことを認め、選手起用について次のように説明している。

「私とより多く仕事をした選手をピッチに送った。やるべきことを分かっている選手ということだ。（アルトゥーロ・）ビダル？　彼はまだメカニズムを学ばなければならない。ただ、彼のパフォーマンスにはすごく満足している。クオリティーと、深い位置でのプレーを与えてくれるね」

「（ミロシュ・）クラシッチのベンチスタート？　彼の特長は私のプレーに完璧に適合している。彼は攻撃面で決定的な存在にならなければいけないんだ。今の彼はケガから戻ってきたところだし、トレーニングをしてきた選手を起用したかった」