『ガゼッタ』のユーザーによると、今季のセリエAもミランとインテルの争いに変わりないようだ。そして、ミランがややリードしていると見られている。

2011-12シーズンのスクデットを獲得するのはどのチームなのか? 『ガゼッタ』のアンケートでは、38%のユーザーがミランと回答。インテルと答えたのは25.2%だった。そのほか、ユヴェントスが15%、ナポリが8.8%、ローマが4.4%弱となっている。

つまり、倒さなければいけないチームはミランということだ。そのイタリア王者ミランは、9日にホームでラツィオと対戦する。マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督から、「彼はトップの指揮官だ」と賛辞を送られたマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、昨季のスクデットと今年のスーペルコッパを経て、チャンピオンズリーグという目標を持ちつつ、連覇を目指すことになる。

ミランは当面、大きな変化はないだろう。FWズラタン・イブラヒモビッチが大黒柱で、新戦力のDFフィリップ・メクセスとDFタイェ・タイウォはそれぞれケガからの回復を目指しているところ。同じく新加入のMFアルベルト・アクイラーニとMFアントニオ・ノチェリーノは、新チームとのコンビネーションを築く必要がある。

また、アッレグリ監督が「新生」カッサーノをどう使うかも見なければいけない。FWアレシャンドレ・パトとイブラヒモビッチにアシストを供給するトップ下にして、ケヴィン=プリンス・ボアテングを中盤左インサイドへとずらすのだろうか。

開幕節が延期となり、確かなテストができなかったことは、ミランにとって(ほかのセリエAの全チームにあてはまるが)真剣な脅威となる。それはまた、初戦の相手であるラツィオにはいつも苦戦するからということもあるだろう。

さらに忘れてはいけないのが、ミランが9日に試合をするのは、チャンピオンズリーグのバルセロナ戦を控えているからということだ。カンプ・ノウでの一戦は、国際レベルでのミランの真の力を試すテストとなる。

なお、ボアテングはイタリア『スカイ』で、「スタートが楽しみだね。プレシーズンがとても長かった。僕ら全員が早くピッチに戻りたいと思っている。バルセロナはとても強い。すべてのポジションに一人はスーパースターがいる。でも、僕らも最初から不利なわけではない。とにかく、バルセロナの前にラツィオのことを考えなければいけないね」と話した。