インテルFWサミュエル・エトーのアンジ・マハチカラ移籍は、この数日で大詰めを迎える。アンジの関係者は17日にミラノ入りし、エトー側とは合意に至った。だが、まだインテルと合意に達していない。

アンジとエトーの間では、すでに問題はない。17日に交渉で、年俸2000万ユーロ(約21億9000万円)の3年契約という形で合意に至っている。問題は、インテルとの移籍金交渉だ。アンジの関係者は18日朝にミラノを出発したが、仲介役を務めるFIFA代理人のペッピーノ・ティッリ氏らが残り、インテルとの交渉にあたった。

インテルのマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)とランチをともにしたティッリ氏らは、2200万ユーロ(約24億1000万円)という当初のオファーを2400万ユーロ(約26億3000万円)まで引き上げた。だが、インテル側は3000万ユーロ(約32億9000万円)という要求を崩していない。

ティッリ氏はこの日、『ガゼッタ』の取材に対し、交渉の現状について次のように話している。

「今のところ交渉は凍結した状態だ。私はまったく楽観していない。今のところ、すべてがストップしているよ。(今日の)交渉は終わりだ。また明日(19日)話すことになる」

なお、インテルはMFマクドナルド・マリガがレアル・ソシエダへ移籍。500万ユーロ(約5億5000万円)の買い取りオプションつきで、150万ユーロ(約1億6000万円)でのレンタル移籍となる。同選手の退団と、DFイバン・コルドバのEU市民権取得により、インテルは外国人枠に空きができている。