「FIFA 女子W杯ドイツ2011」で見事優勝を果たしたサッカー・なでしこジャパン。決勝戦における奇跡の逆転勝利から1週間以上が経過しても尚、彼女達への注目度が衰えることはない。

そんな折、26日(火)発売の「週刊アサヒ芸能」(8.4号)は、『なでしこジャパン激闘718日の真実』と題し、女子W杯で劇的な優勝を遂げたサッカー女子日本代表=なでしこジャパンにまつわるマル秘話を特集した。

「うまくいけばメダルに手は届くとは思っていましたが、正直、優勝するとは思っていなかった」。同誌にコメントを寄せたスポーツ紙デスクもこのように語っている今回の偉業。その立役者は、いわずもがな、15歳で代表デビューを果たし、以後18年間活躍を続けてきた澤穂希だろう。

同じく、同誌にコメントするサッカー専門誌記者は「考えてみれば、W杯で優勝、MVP、得点王のトリプル受賞をした選手は、男女合わせても片手で数えるほど。近年の男子で言えばロナウドくらいで、マラドーナもジダンもメッシも、トリプル受賞までは獲得していません。しかし、そんな彼女ですら、天国と地獄が紙一重の瞬間が幾度となくあったんです」と語っており、そんな澤にとっての最大のピンチは、昨年5月に中国で開催されたW杯出場を懸けたアジア大会だったという。

前出のサッカー専門誌記者は「今でこそ、冷静沈着な澤のイメージが強いですが、中国でのアジア大会直前の代表合宿では『こんなんじゃ戦えません』と、珍しく記者たちにイラダチを吐露したことがありました。澤を筆頭に当時、アトランタビートに所属していた宮間あや(26)などの海外組と、若手中心の国内組とのコンビネーションがかみ合わず、チームとしてまとまっていなかった。しかし、ズルズルとそのまま予選に入ってしまい、勝てばW杯出場が決まる準決勝で、若手のミスで敗戦。残り1枠を、開催国・中国と完全アウェーの中で争うことになったのです」と明かす。

しかし、そんな瀬戸際の一戦でも、ダメ押しの得点を決め、チームを勝利に導いたのが澤だった。「宮間からのFKを、倒れるようにバックヘッドで流し込み、最終的に2-0で勝利しました。澤は、10代から代表入りしたせいもあり、日頃は意外にも妹キャラ。そのため後輩には、あれこれと言葉では言わないタイプ。その試合を通じて『苦しくなったら私の背中を見なさい』と檄を飛ばし、プレーで若手中心のチームを牽引しました」と語り、澤の功績を称えた。

その他にも、同誌では、川澄奈穂美、熊谷紗希、海堀あゆみ、丸山桂里奈、鮫島彩ら人気のなでしこメンバーの秘話を掲載している。世間でも大きな話題となった熊谷の合コン・ツイッター騒動の詳細や、CMオファーが舞い込むなでしこの実情など――、詳しくは是非チェックしてほしい。

週刊アサヒ芸能[BookLive!]
週刊アサヒ芸能 [ライト版]