「前よりいい町にしてやる」。なんて良いコピーだろうか。ACの広告でポポポーン♪な広告関係者やマスコミの方々は、これは必見である。そして、目を覚ましていただきたい。

いま岩手県で話題のプロジェクトが始まっている。
その名も『復興の狼煙ポスタープロジェクト』。
まだの方は、ぜひ、ご覧いただきたい。
http://fukkou-noroshi.jp/posters/#iwate


東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県に住むカメラマンとその仲間達が「自分に何が出来るだろう?」と動き出したプロジェクトである。

当たり前の事を、当たり前に伝えていく。
これが正しいことなのか、いまだに分からない。
でも、伝えるべきことがそこにある。
・・・と、制作されたポスターの数々。圧倒的である。目が覚める。
連日流されているACの広告が霞む。タレントが出てきてきれい事言ってれば良いってもんじゃないだろうに・・・。

「前よりいい町にしてやる」
「心まで壊されてたまるか」
「もうふざけんじゃねえぞ」
「埃も泥も思い出にする」
「かじりついてどこまでも」
「諦めるな、と帆立が言う」
頑張れとか、信じているとか、美文ばかりを発信しようとするマスコミとは違う。現場に立って生まれてくるクリエイティブとは、こういうことだ。

神妙な顔をしてわけしり顔の政治家やマスコミからは、この有事に役に立つ創造性は生まれてこない。

菅首相も、「創造的復興案」なんて難しいことを言っているのではなく・・・「前よりいい日本にしてやる」って啖呵を切るくらいのリーダーシップがほしい。
そんな言葉の方が、どれだけ国民に勇気を与えられるだろうか。


先日の参院予算委員会で行われた東日本大震災に関する集中審議では、あいも変わらず、震災の対応への批判ばかりである。一向に希望を語ろうとする議論はない。神妙な顔をして、過去の不備の話ばかりを、偉い人達がしている。これでは、被災地にあがった復興の狼煙も消えてしまう。



続きはこちら