パク・チソンはマンUの躍進に不可欠な“ビッグマッチ男”

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 13日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝のチェルシー戦に、トータルスコア3−1で勝利したマンチェスター・U。中でも3得点目を決めてチェルシーに引導を渡したパク・チソンのパフォーマンスに称賛の声が挙がっている。それもそのはず。パク・チソンはこれまで、マンチェスター・Uが強敵と直面した際、常に結果を出してきた男なのだ。

 パク・チソンは2005年、マンチェスター・Uに入団すると、「アジア人が通用するわけがない」という厳しい論調を尻目にチームでレギュラーを獲得。アーセナル戦とのビッグマッチでリーグ戦での初得点を記録した。

 その後、故障で欠場する時期もあったが、07−08シーズンには難攻不落のスタンフォードブリッジでのチェルシー戦で得点を奪い、マン・オブ・ザ・マッチに選出。08−09シーズン、チャンピオンズリーグ準決勝アーセナル戦のセカンドレグでは貴重な先制ゴールを奪った。勢いに乗ったチームはアーセナルを下して決勝へと進出し、そのまま欧州の頂点へと上り詰めている。

 昨シーズン、マンチェスター・Uはエミレーツ・スタジアムで行われたプレミアリーグのアーセナル戦で初勝利を挙げた。この試合でもパクは得点し、大きく貢献。チャンピオンズリーグのミラン戦でもゴールを決めたパクは、リヴァプールとの“ナショナル・ダービー”でもネットを揺さぶり、ファンに歓喜をもたらした。

 そして12日、チェルシー戦でダメ押し点を決めたパクに対し、アレックス・ファーガソン監督は、「パクは本当に重要な試合で得点を決めてくれる」と称賛のコメントを残している。

 いまや、アジア人史上、最も成功したプレーヤーとして認知されるパク・チソン。今シーズンもきっちりと“ビッグマッチ男”の本領を発揮しているユナイテッドのキーマンの快進撃は、まだまだ終わりそうにない。

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