ミランは2日のセリエA第31節でインテルとのダービーを迎える。マッシミリアーノ・アッレグリ監督は、ドローでも良いかと尋ねられると、次のように答えている。

「イタリアサッカー全体が待ち望んだ試合だ。メディアも選手たちも含めてね。私は、我々よりも彼らにとってより意味がある試合だと確信している。ダービーだから、ほかにはない試合だ。明日の結果にかかわらず、我々がタイトルレースに残ることに変わりはない。勝ったり引き分けたりすれば、我々にとって有利になるだろう。だが、難しい試合になるだろうね」

「とても素晴らしい試合になるだろう。ダービーを含めて、残りは8試合だ。つまり、すべてがオープンということだよ。インテルは去年、終了20分前にスクデットを勝ち取った。明日の試合をとても重要な一戦と考える必要はあるが、同時にこのダービーでリーグ戦が終わるわけじゃないと考える必要もある。勝利は数字上で決まったときだけに確定するんだ」

「この2週間、私はたくさんのことを耳にしてきた。我々が危機にあると言われるのは煩わしかったね。自分たちが首位であることを確認すべく、毎日新聞を読んでいたよ。一定の結果を残すには、チームとしてプレーしなければいけない。そしてミランは、シーズンを通じてほぼずっとそれをやってきた」

「明日は7万人のミラニスタが我々を鼓舞してくれる。その彼らの前で、我々は結果を残すために戦わなければならない。モチベーションを見つけるのに問題はないだろう。フィジカルに関しては、チームの調子は良い。精神的には、モチベーションを欠くはずがないさ。むしろ、できるだけ冷静でいようとしなければならない」

「相手に多くのスペースを与えないように戦わなければいけないね。我々は冷静に、チームとして戦う準備ができている。(アレシャンドレ・)パトや(ケヴィン=プリンス・)ボアテングが決め手になるんじゃない。チーム全体でそうなるんだ」

メンバーに関しては予想可能だが、アッレグリ監督は2人だけ迷っている。左サイドバックをルカ・アントニーニとジャンルカ・ザンブロッタのどちらにするか、そして中盤の底をクラレンス・セードルフにするかマルク・ファン・ボメルにするかだ。有利と見られているのは、ザンブロッタとセードルフである。アッレグリ監督は「明日まで時間はある」としつつ、「頭をしっかりさせなきゃいけない、拮抗した試合になるだろう。我々はまとまらなければいけない。彼らの攻撃には大きなポテンシャルがあるからだ」と続けた。

元ミランのレオナルドを前にした選手たちの反応はどうなのだろう? 指揮官は「ピッチでやるべきことに集中してくれるはずさ。ほかのことを考えるには、あまりに大事な一戦なんだよ」とコメント。レオナルド監督のように自らもインテルへ行くことはあり得るかと問われると、「私は8カ月前からミランにいる。もう片方のミラノのチームへ行くのは難しいことだ。レオナルドのことを言っているんじゃない。彼がインテルへ行ったのなら、そうすべきと感じたのだろう。だが、同じ街の別のチームへ行くことは難しいだろうね」と答えている。

最後に、欠場するFWズラタン・イブラヒモビッチについて、アッレグリ監督は「スクデットを獲得できなければ、それは我々が自滅したときだけだと言っていた? 我々は首位におり、最後までスクデットを維持する義務がある。私は自信を感じているよ」と話した。