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15日に行われたCL決勝ラウンド1回戦のバイエルン・ミュンヘン対インテルの試合は、インテルが3−2で劇的な逆転勝利を収め、トータル3−3、アウェイゴールの差で勝ち上がった。

東北地方太平洋沖地震を受け、試合前には1分間の黙祷が行われ、ピッチには「私たちは日本の皆さまと共にいます」との横断幕。両チームの選手たちは犠牲者を悼んで喪章をつけてプレーした。試合は開始4分にパンデフのパスを受けたエトーが早々と先制点を突き刺し、トータルスコアを1−1のタイに戻す。しかし7万人の大声援を受けたバイエルン・ミュンヘンは監督人事のごたごたもどこ吹く風、ロッベンを中心に次々にチャンスを作り出し、21分、ロッベンのシュートをGKジュリオ・セザルがはじいたボールをマリオ・ゴメスが押し込んで1−1。さらに31分にはゴール前のこぼれ球を拾ったミュラーが決め、一気に形勢を逆転させた。

勝ち上がるためには2点が必要になったインテルは後半からコウチーニョを投入。63分にはコウチーニョ、エトーとつなぎ、最後はスナイデルが決めてトータルスコアで1点差に詰め寄る。勢いづくインテルは87分にキヴに代えて長友を入れると、その直後、ロングボールをエトーが受け、折り返しをパンデフが冷静に決め、劇的な逆転勝利を達成した。

ショッキングな敗れ方をしたバイエルン・ミュンヘンだったが、試合後、スタジアムには「You’ll Never Walk Alone」のFC東京バージョンが流れ、日本へ力強いエールが送られた。