レアル・マドリーとのクラシコで5−0と圧勝したのに続き、またもバルセロナに大勝利が訪れた。フランス『フランス・フットボール』とFIFAによる年間最優秀選手「FIFAバロンドール」は、バルセロナのものとなったのだ。オランダ代表としてワールドカップ(W杯)決勝へ進み、インテルでヨーロッパ王者となったMFヴェスレイ・スナイデルは、トップ3の座から外れたのである。

トップ3に入るのは、バルセロナのMFアンドレス・イニエスタとシャビ、そしておそらくはいつものようにFWリオネル・メッシとなる。ただ、昨季のバロンドール受賞者であるメッシも、今年は拍手を送るだけとなるだろう。1998年以降、W杯イヤーのバロンドールは、世界王者となった選手に授与されている。そして、ファイナルで決勝点を挙げ、スペインを王者へ導いたイニエスタが有利な位置にいるのだ。

インテルをイタリアとヨーロッパの王者へ導き、CL準決勝でバルセロナにレクチャーをしてみせたスナイデル。先日、自らのキャリアを強調し、自分が受賞候補だと主張した彼については、イニテスタも“スポンサー”となっている。だが、ジャーナリストと各国代表の指揮官、キャプテンたちからすると、スナイデルはラファエル・ベニテス監督の下で最悪のシーズン出だしを切ったことの代償を払うことになったようだ。

一方、3年前はトップ50にも入っていなかったイニエスタ。去年は21ポイントで4位だった彼だが、W杯でのゴールは大会を主催するFIFAにおいて、彼の価値を特別なものとしている。バルセロナからは、ほかにもカルレス・プジョールやFWダビド・ビジャ、DFダニエウ・アウベスらもノミネートされており、一方でイタリア人選手は09年と同じように、23名の候補者に名を連ねていない。

『フランス・フットボール』は6日、トップ3のメンバーを発表する予定。正式な受賞者は来年1月10日、チューリヒで発表される。