福建省龍岩市長汀県で10日、中国大陸と台湾のカップル99組が、集団結婚式を挙げた。同地区は「客家(はっか)」と呼ばれる部族が多く住む場所で、古い伝統にもとづき、結婚式の際の「龍泉注桶(小便小僧)」の儀式も行われた。

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 福建省龍岩市長汀県で10日、中国大陸と台湾のカップル99組が、集団結婚式を挙げた。同地区は「客家(はっか)」と呼ばれる人々が多く住む場所で、古い伝統にもとづき、結婚式の際の「龍泉注桶(小便小僧)」の儀式も行われた。中国新聞社が報じた。

 長汀県は福建省の山間部にあり、「客家の街」として知られる。客家は戦乱などから逃れ、2000年以上前から清代にわたり、何段階にも分かれ南部に移住してきた中国北部の中原地方の住民。古い中原文化をよく保存しているとされている。

 「龍泉注桶」は「童子尿」とも呼ばれ、結婚するカップルが早く、すばらしい子をもうけることを祈る儀式で、結婚式のクライマックスのひとつだ。(編集担当:如月隼人)



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