環境団体が公園に不法投棄した生ゴミ「良いこと?悪いこと?」

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韓国政府が進める「4大河川整備事業」は環境破壊であると反対している環境団体が、生ゴミを不法投棄していたことが判明した。

問題になっている環境団体は4大河川整備事業に抗議するため、驪州郡(ヨジュグン)の南漢江周辺で13日間の座り込みを続けていた。ところが、郡が周囲の公園などを点検した結果、スイカの皮、トウモロコシの袋、ビニールに入った鶏肉の骨など、環境団体が捨てたと見られる生ゴミをあちこちで発見。生ゴミは計3〜5キロほどで、公園の8カ所に、約30センチの深さのところに分けて埋めてあったという。

ゴミの不法投棄を指摘された環境団体は、ゴミを埋めたことは認め謝罪したものの、ビニールと鶏肉の骨については知らないと主張している。郡は埋めたゴミを改めて適切に捨てるよう指示し、廃棄物管理条例により20万ウォン(約1万5000円)以下の過怠金を支払わせる予定だ。

ネット上では韓国ネチズンたちが環境団体を激しく非難。「こんな考えを持っているやつらが何を思って環境保護の座り込みをしているんだ????」「活動するならちゃんとしろ」「アホな環境団体だ。事業に反対する目的すら疑わしい」。

だが、一方で、「スイカの皮やとうもろこしは肥料になるじゃないか」「ゴミ収集費用も浮くし問題視するようなことか?」「生ゴミは木の下に埋めれば醗酵して養分になるから良い事」といった意見も3割近くあり、環境団体が捨てた生ゴミをめぐって賛否両論となっている。

4大河川再整備事業とは、韓国を流れる4つの河川(漢江、錦江、洛東江、栄山江)に2012年までに14兆ウォン投入し、老朽化した堤防の補強、河川の生態系復元、ダムなどの建設、河川周辺の自転車道造成、環境に配慮した水路設置などを推進する事業である。韓国では、一部の団体やメディアが、李大統領が白紙撤回した「朝鮮半島大運河事業」の大替事業だとして事業中断を要求している。

参照:「食物は腐るからそのまま埋めた」4大河川反対しゴミを埋めたて、環境団体の表裏不同 - 国民日報
参照:座り込み「4大河川反対」と言いながらゴミを無断投棄 - デイリーアン

(文:林由美)

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