「引退することを考えたときがあった」

ローマFWフランチェスコ・トッティが20日の記者会見で、昨季のコッパ・イタリア決勝でインテルFWマリオ・バロテッリを蹴ったことについて、このように語った。

「ピッチ内外で起きたことを考えた。オレに対して起きることは、常に10倍となってしまう。何度も何度も、どうしてだって自問自答したよ。たぶんジェラシーとか、オレが良い人間だからかもしれない。でもおそらく、オレがローマの人間だから、多くの人にとって嫌なヤツなんだろうな」

「その後、オレは自分のそばにいる重要な人たちと話をした。情熱があるなら、その道を前進することが正しい。クラブがオレのそばにいてくれたかって? そうだね」

「バロテッリとはもう話していない。オレは彼に公の場で謝罪をした。それで十分だ。コッパの決勝でも、トロフィー授与の前に、彼と握手をしている。たぶん、多くの人が覚えていないだろうけどね。彼はローマとローマの人を侮辱し、怒らせた。オレに対して言っているだけならそのままだけど、自分が大切にしている人たちのこととなれば納得できない」

「オレはこのクラブを全面的に信頼している。センシ・ファミリーにはずっと感謝していくよ。ロゼッラ会長が残っても、ほかの人が来ることになっても、大切なのはハートがあるかどうかだ。アラブとかの富豪が大金を持ってきてオーナーになるなら、それも構わない。チームとしてオレたちはすでにトップだけど、クオリティーのある選手たちが加わるなら、飛躍につながるはずだ。ローマの人で、ローマのファンでもある人が会長だったらうれしいことだけど、富豪が2億ユーロを持ってくるなら、みんなも満足させられるだろう」