ついに正式発表の運びとなった。ラファエル・ベニテス監督がインテルのベンチで指揮を執ることが決定したのである。マッシモ・モラッティ会長が率いるインテルは10日、クラブの公式サイト上で、次のように発表した。

「インテルはラファエル・ベニテス監督を歓迎します。今朝、お互いの満足の下で、同監督とクラブが2012年6月30日まで2年間の契約を結ぶことが決定しました。15日火曜の12時から、ベニテス監督はアッピアーノ・ジェンティーレで行われる就任記者会見に出席いたします」

一方、モラッティ会長は昨夏バルセロナへ放出したFWズラタン・イブラヒモビッチについて、依然として高く評価していることをあらためて認めた。だが同時に、イブラヒモビッチのインテル復帰は現時点で優先すべきことではないとも話している。

「イブラヒモビッチは偉大な選手だ。彼とはもう関係がないが、カンピオーネ(最高の選手)だからまた獲得したいね。でも、チームは違う形でつくられている」

また、モラッティ会長はかつてインテルを指揮したロベルト・マンチーニ監督が率いるマンチェスター・シティが、FWマリオ・バロテッリに関心を寄せていることについて、「バロテッリが称賛されているのは、とても良いことだ」とコメントしている。彼が好かれるのは当然のこと、だが売ることはないというところだろうか。