選挙候補者たちの過激なアピール、テレタビーズにコスプレ

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韓国では６月２日に地方選挙が控えているのだが、各党の候補者たちは有権者に強いインパクトを与えようとするあまり、PR合戦が徐々に過激になってきている。

まず話題を集めたのが釜山（プサン）の候補者。英国BBCで放送され、世界中で人気となった『テレタビーズ』の黄色いキャラクターの着ぐるみ姿になって、街中を練り歩いた。黄色をチョイスしたのは、立候補している政党のカラーが黄色だからのようだ。

テレタビーズと同じくらいインパクトの強いコスプレ系候補者が、江原道（カンウォンド）からも登場している。こちらは、韓国時代劇ドラマに出てきそうな、朝鮮王朝時代の将軍姿で堂々とアピール。一見、重たそうな衣装だが、候補者はその姿で遊説を行い注目度は上々だったようだ。

選挙活動が中盤にさしかかると、釜山のまた別の候補者二人が過激なパフォーマンスをみせた。この二人は新しく計画されている高架道路の建設反対の意志を示すため、市民の目の前で断髪式を決行。頭を丸めるのは選挙に落ちた時にするればいいのでは…と思ってしまうのだが、彼らは強い意志の表れとしてバリカンできれいに頭を丸めてしまった。

地方選挙と同日に行われるソウル市教育長選挙に立候補しているある候補者は、他の候補とは一風変わった“沈黙選挙運動”を行った。候補者たちの遊説に市民から「うるさい」との苦情が相次いだため、その声を反映して自身は沈黙するのだという。地下鉄の駅でじっと沈黙遊説を行った。

この他にもテコンドーの道着を着たり、コックの衣装を着たりと、ツッコミどころ満載の過激な選挙活動が韓国では行われている。しかし、どの候補も政治理念を伝えるより、強いインパクトを与えることばかり気を取られているようにもみえてしまうが…。無事、当選した際には、しっかりと仕事をしてもらいたいものだ。


参照：「有権者の視線を集めろ」釜山で異色の選挙運動 - 聯合ニュース
参照：将軍の衣装で異色の選挙運動 - 聯合ニュース
参照：[6.2地方選挙]候補者涙の断髪式 - ニューシス


（文：林由美）

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