もはや遠く離れてしまったセリエＡ４位の座に到達するのが難しいとしても、ユヴェントスは少なくとも５位、あるいは６位にならなければいけない。DFジョルジョ・キエッリーニは「僕らは低い位置に落ちてしまった。今季は何度もひどいところを見せている。もう十分じゃないか」と、誇り高くシーズンを終えようとチームメートたちを鼓舞している。

「僕らは残り３試合ですべてを出しつくさなければいけない。４位になるのはとても難しいけど、少なくとも５位か６位にはならなければいけないんだ。７位になると、（ヨーロッパリーグ予選からの出場により）来シーズンのスタートが難しくなってしまうからね。この失望に終わったシーズンを経て、来年はリベンジのシーズンとなる。僕らは全員がしっかりしなきゃいけないんだ。ドレッシングルームでそう話し合っている。もっとやれたはずだけど、今はミスを認識して、来シーズンのために改善しなければいけない。おそらく今季は、ユヴェントスの歴史において最も難しいシーズンの一つだった」

一方、アンドレア・アニェッリ氏が新会長に任命されたことについて、キエッリーニは次のように満足感を示している。

「彼が来るのはうれしいね。ユーヴェの歴史のために重要なことだ。アンドレアが会長になって、（アニェッリ・）ファミリーのチームへの支持が変わるわけじゃない。それはずっと、以前から強いものだったんだ。僕もトリノへ来てすぐに分かったし、若かったのにほかの優れた選手たちと同じ扱いをしてもらった。今回のことが将来に向けて重要なターニングポイントとなり得るはずだ。リスタートするために、自信を植えつける必要があったんだよ。アンドレアが会長になれば、リスタートするために必要な後押しとなり得るはずだ。来年の僕らは多くのことを変えなければいけないが、今シーズンのようなことを繰り返すことはできない」

「クラブはすでに何らかの変更を予定していると思う。プロジェクトはあるし、新スタジアムのデビューまであと１年だ。ピッチ上でも勝者のチームをつくりたいという意欲がある。新監督が来るなら、その人が自分の考えを伝えるだろう。それに従わなければいけない。補強？　すでに名の知られた優れた選手を探すのか、もっと若い選手にするのかを選ぶことになる。ただ、優秀な選手たちには十分に支払う必要もある。（ラファエル・）ベニテス監督？　優秀な指揮官だね。誰もが良く言っている。僕は知らない人だけど、どうなるか見てみよう」