――個人的には「FREE WAY」の雄大なサウンドや可能性を感じさせる歌詞に共感を強く覚えたのですが、「人間は必ずしも変われるもんじゃないよね」という歌詞を自分に置き換えてみて、変わりたくても変われないことや、変わりたくないことなど、自我が芽生えて人格が形成されて、自分自身を実感するようなことはありますか?

吉本:実は、人は変わらないですよね。最近ちょっと、酒を飲んだ後が変わってきましたけどね。“赤鬼吉本”が出てくるんです(笑)。

徳永:僕はもう自分では、超理論派、理路整然というクレバーな感じだと思い込んでいたんですけど、周りから見ると全然そうじゃないみたいなんですよね。トイレのスリッパを普通に履いて出てきちゃったり、オッチョコチョイですね。電車を乗り間違えたり、普通に毎日通ってる事務所ですよ!年に5〜6回は、逆方向に乗って帰りますからね(笑)。

吉本:徳永さんは、挙動不審ですからね(笑)。

徳永:確かに、街で見掛けられると「挙動不審だった」とか言われるんですよ。キョロキョロしてるらしいです。僕もどこに行くか決めてないからなんですけど、結局フラフラしてる(笑)。

大田:僕が変わらないのは、怠け者な所でしょうね。何もしない日は、本当に何にもしないですし、あまり外にも出ないですね。詞を書くにしても、なかなか思い立たないんですよね。多分、誰かに締め切りとかを作ってもらった方が実はいいタイプで、あまり自分からはやらない。ちょっと弱いヤツなんですよ(笑)。すぐに「もう無理」「もうダメ」って思っちゃいますね。それはもう変わらないですね。

――追い込まれると力を発揮するタイプですね。

大田:多分、追い込まれた方がいい人なんですよね。放っておかれると何もしない(笑)。

――歌詞を書かなきゃいけない時に、追い込まれると自然に出てくるものですか?

大田:集中したら早いですけど、集中するまでには時間がすごく掛かりますね。

――3人とも性格がすごく表れますね。大田さんは4月以降、大阪と東京で「大田紳一郎 LIVE “I am a singin’ man”」が控えていますが、doaのライブとはまた違った内容になりますか?

大田:はい。もう初めての企画なので、アコギ一本で歌うのが基本なんですよね。バンドのメンバーもいないですし、一人で歌ってみたり、そういうのにチャレンジしようと思って。

――以前やられていた「OHTA NIGHT」とも違う感じですか?

大田:違いますね。OHTA NIGHTはバンドでやるのが基本なので。アレはアレで楽しいんですけど、今度はdoaの曲もソロでやったり、カバーとかも入れて。doaの曲って、毎年のようにアルバムを作っていくので、カップリングの曲も含めて、なかなかライブで演奏できない曲もあったりして、勿体無いなという。まだまだ歌っていきたいのもあるので、そういう曲を歌おうかなと。

――doaとしてのライブの予定は如何ですか?

徳永:年内にツアーをやろうと思っているので、それまでにアルバムを作りたいなという感じで今、やっています!

――次の作品はどんな内容にしたいかなど、漠然とでもイメージしていることはありますか?

徳永:自分自身、肩の力を抜いて、どこか能天気な部分が欲しいと思うので。日本人だからかもしれないけど、そういう意味で、アメリカの西海岸とかに憧れていたりする所もあるんですよ。政治とか文化とか人種とかは全部置いておいて、「カラっとした感じがすごくいいな」って単純に憧れていて。そういうのをこのバンドで今の日本に表現できるような、そんなアルバムになったらいいかな、なんて漠然とですけどね。

――まさに今回の「FREE WAY」が象徴的な楽曲だと感じるので、やっぱり理路整然というのは全然結びつかないですね(笑)。

徳永:そうなんですよ、おかしいんですよ(笑)。

――年内にアルバム、ツアーというお話も伺えたので、次の音も楽しみにしています。

一同:ありがとうございました。

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