サンプドリアFWアントニオ・カッサーノが16日、サンレモ音楽祭初日のゲストとして舞台に上った。司会者のアントネッラ・クレリチに対し、「オレがこの招待を受けたのは、サンプドリアのファンや人々を喜ばせるためだけじゃなく、君がすごくキレイで、とてもとても優秀だからさ」と語った同選手は、「君が望むなら、明日の朝まで残っても良いよ。練習しなきゃいけないだろうけど、ルールを破っちゃうさ。オレにはルールなんてなかったからな」と冗談を飛ばしている。

また、カッサーノは「どんな監督もオレが優秀で、オレのことが欲しいって言うんだけど、誰もオレのことを獲得しないんだよ。たぶん恐いんだろうな。でも、オレはとにかく優秀なんだよ」とコメント。イタリア代表招集の可能性については、「おそらく、20年前だったらオレは代表でプレーしていたんだろう。オレはイタリア人だし、アッズーリ（イタリア代表の愛称）のことを愛している。６月にどうなるかは別にして、オレはいつだって『フォルツァ・イタリア（頑張れイタリア）』って言うぜ」と語った。

過去の過ちについて、カッサーノは「ユニフォームを投げつけたやつは、もうやらない。ほかはやるよ」と述べると、ローマFWフランチェスコ・トッティに対しては「彼は友達だ。オレがローマへ行ったときに、とても重要な存在だった。その後、オレのせいで遠ざけてしまったんだ。オレがひどかったんだよ。彼はオレを好きでいてくれるし、オレも彼がすごく好きだ」と続けている。

さらに、カッサーノは「（バーリ時代の）インテル戦でのゴールがオレの人生を変えた。オレを有名にしてくれ、カネを稼がせてくれたんだ。すごい偽善があるけど、サッカーをやるヤツは、カネのためにやってるんだよ」とも。そのお金で彼は車を買ったのだが、「17歳のときで免許がなかったから、取り上げられちまった」そうだ。