今シーズンのヨーロッパの大会におけるイタリア勢の活躍は、将来を大きく左右する可能性がある。

UEFAは過去5シーズンの成績で、各国のランキングを定めており、その上位3リーグには、翌シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権が予備予選出場チームもふくめて4枠与えられる。今シーズンは3位イタリアと4位ドイツがごくわずかなポイント差で競っている状態で、今シーズンの結果いかんではイタリアの4位転落もあり得るということだ。

しかし、いまのところイタリアは安泰の様子である。CLに参加しているインテル、ユヴェントス、ミラン、フィオレンティーナに加え、ヨーロッパリーグに参加しているローマ、ジェノア、ラツィオもポイントを稼いでおり、イタリアはUEFAランキングのポイントを8,29としている。これは、スペインの8,07ポイント、イングランドの7,93ポイントを上回る今シーズンのトップ。4位ドイツはおよそ0,7ポイント差の7,58ポイントを稼いでいる状況だ。

これを2005-06シーズンからの5シーズンで計算すると、イタリアは57,20ポイントで、ドイツは53,71ポイント。71,86ポイントの首位イングランド、69,90ポイントの2位スペインには遠く及ばないものの、現状ではイタリアが3位確保に近づいていると言えそうだ。

もちろん、各大会のグループステージを突破するか否かで今後大きな差が生まれることになるが、ここまでのイタリア勢の活躍には、ある程度満足してもよさそうである。