プレシーズンも佳境に入ったが、レアル・マドリーの選手放出オペレーションはまだ完了していない。クラブ側は、選手売却でおよそ8000万ユーロ(約108億円)の収入を何とか実現させたい意向だ。

 放出の対象となっているのは、ネグレド、ロッベン、スナイデル、ファン・デル・ファールトの4選手。ロッベンについては先日、ペジェグリーニ監督が「ロッベンは放出リストに入っていない」とコメントしているものの、クラブ側はロッベンを移籍マーケットでの商品価値が高い選手と見ており、移籍を実現させたい考え。ネグレド、スナイデル、ロッベンの移籍で7000万ユーロ(約94億円)、ファン・デル・ファールトで1000万〜1200万ユーロ(約13億〜16億円)を見込んでいるようだ。

 今夏、R・マドリーがこれまで補強に費やした額は2億5400万ユーロ(約344億円)。対して、放出による収入はフンテラール、ハビ・ガルシア、サビオラ、パレホの移籍での3300万ユーロ(約44億円)のみ。ペレス会長の当初の考えでは、補強費2億8000万円(約379億円)、収入9000万ユーロ(約122億円)となっているが、出費は抑えられたものの、選手放出による収入が予想よりも大きく下回っているというのが現状だ。もし、ネグレド、ロッベン、スナイデル、ファン・デル・ファールトの移籍で目標通り8000万ユーロがクラブに入れば、選手放出による収入は当初の予想を大幅に上回ることになる。この4選手については興味を示しているクラブもある。移籍マーケット終盤で大きな動きがありそうだ。

(スペイン通信)