EURO2008のグループリーグでもっとも注目されるグループCが9日、初戦を迎えた。優勝候補の一角フランスはチューリッヒでルーマニアと対戦、両者譲らずに0−0で今大会初のドローに終わっている。

 FWアンリと主将ヴィエラをケガで欠いたフランスは立ち上がりから緊張の色が濃く、ルーマニアの組織だったディフェンスに手こずる。前半はリベリのクロスからアネルカが数少ない決定的チャンスを作ったがヘディングはバーの上。後半には期待のゴミやナスリが投入されたものの、インパクトを残すことができず、終わってみればこの試合の枠内シュートはベンゼマの放った1本のみ。ルーマニアは前半にイエローカード3枚をもらうなど、ときおり粗さも見えたが、予選を首位で勝ち上がってきただけある堅守速攻で、フランスを自由にさせなかった。

 フランス代表のドメネク監督は試合後、「難しいグループというのはわかっているし、ルーマニアは侮れないチームだ。うちは緊張して、自分たちの力を発揮できなかった。初戦には往々にしてあることだけれどね。これで毎試合が決勝トーナメントになってしまった」と、苦しい立場となったことを認めた


◇ルーマニア 0−0 フランス


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