6日にスイス代表との親善試合を控えたイングランド代表のファビオ・カペッロ監督は、事前合宿に集まった選手たちに代表チーム内におけるルールを発表。食事や服装に関する規則は、厳格なカペッロ政権の始まりを象徴するものといえそうだ。

 英国紙『デイリー・メール』が伝えたところによると、イタリア人監督が打ち立てたルールは7項目。合宿所での過ごし方における規則が中心となっているようだ。

・合宿所に友人や代理人などの訪問者を招いてはならない
・選手は全員同じテーブルで食事をとること
・食事の時間に遅れないこと
・短パンとスリッパで歩き回らないこと
・外出の際は代表のジャージを着用し、試合会場へはスーツで向かうこと
・公共の場で携帯電話を使用しないこと
・合宿所内でプレーステーションで遊ぶことを禁止する

 上記7項目の規則を打ち立てたカペッロ監督について、中心選手のひとりであるDFリオ・ファーディナンドは、「世界最高レベルの監督」と高く評価。新たなルールの導入にも、「当然」と理解を示している。

「今回が初めての合宿だけど、何だか初めて学校に行くような気分だった。いいトレーニングが出来ているし、選手の評価も高いよ。世界最高レベルの監督の下でプレーするのは楽しい。出来る限り多くのことを吸収したいと思っている。監督が変わったから、取り組み方が変わるのは当然だと思うよ」

 厳しい規則の導入に加え、選手を名字のみで呼ぶなど、早くも厳格な監督像を作りあげているカペッロ新監督。その手腕を初披露するスイス戦は大きな注目を集めることになりそうだ。