リアル・ディール。レスナーのの実力のほどが明日、明らかになる

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明日2日(土曜・現地時間)に迫ったUFC81「ブレーキング・ポイント」。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ×ティム・シルビアのUFC世界ヘビー級暫定王座決定戦、WWEスーパースターだったブロック・レスナーのUFCデビュー戦=フランク・ミアー戦が行われ、日本から中村K太郎も参戦する同大会の公開計量が1日(金・同)、マンダレイベイ・イベンツセンターで行われた。

ヘビー級の2試合に出場する4名は、それぞれティム・シルビア(261ポンド=118.3キロ)、ノゲイラ(237ポンド=107.5キロ)、ミアー(255ポンド=115.6キロ)、レスナー(265ポンド=120.2キロ)で計量を終えている。

スーパーボウル・ウィークエンドのお祭り騒ぎのベガス、UFCはこの時期に1年の指針となる重要なマッチメイクを持ってくるのが、その常だ。そして、今回の大会で最もプッシュされているのはブロック・レスナーであることは間違いない。かつて「日本のMMAはなぜ、プロレスラーをリングに上げる?」と批判してきたズッファ首脳陣が、レスナーに力を入れるのはやはりヘビー級の強いアメリカを象徴するファイターの誕生を心待ちにしてきたからに他ならないだろう。

ランディー・クートゥアーがその役割を果たす前にUFCを離脱、ジョシュ・バーネットのUFC嫌いは有名なところ、そこで白羽の矢が立ったのがWWEのスター選手、バックボーンはレスリング、そして付け焼刃でなく、MMAファイター転向を宣言してからパット・ミレティッチの下で本格的にトレーニングを続けてきたレスナーだったといえる。

知名度は抜群、しかしMMAの経験は一度だけ、対戦相手は同じズッファ系列のMMAプロモーションWECの解説者を務め、柔術がベースの元世界ヘビー級王者にミアーだから、レスナーが勝てば「実力者」として認められ、彼が敗れてもWWEのスターを破ったという勲章がミアーに与えられる。勝敗の結果がどちらに転んで、ヘビー級の核が生まれるマッチメイクというわけだ。

レスナーを「リアルディール(本物)」という言葉でプッシュしてきたUFC、彼がどういう意味で本物なのかは、明日、明らかになる。

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