携帯電話で自己紹介ができるサービス"プロフ"が女子高校生に大流行中です。プロフは、簡単に自分の自己紹介ページが作成できることが人気のようですが、自己紹介くらいで、なぜ人気なんでしょうか。

また、大流行している割に、大人には知られていないプロフの世界。
いったいどのようになっているのでしょうか。

■プロフって、どんなサービス?
プロフとはプロフィールの略で、メール1通で登録できる携帯サイトの自己紹介用ホームページのことです。利用者の割合は男性よりも女性の方が多いのも特徴です。
もっとも有名なプロフサイト"前略プロフィール"はInfoseekグループのCGIBOYがサービスを提供しています。通称「前略プロフ」と呼ばれていて、携帯電話・パソコンどちらでも手軽に自己紹介ページを作成できます。

プロフでは、氏名、年齢、住所から好きな食べ物やタレントまで、多種多様な質問が用意されいます。数は10から100項目ほどありますが、公表したいものだけを記入すればよいので手軽に作成できます。実際に利用されている人は、すべての項目に答えを書き込んでいる人も多いようです。またトップ画面には当人のプリクラや写メールが掲載されていますので、リアルな自分を紹介できます。女子中学生に人気のファッション誌「Hana*chu→」などでも、"プロフ"が紹介されていることも若年層の女性の人気となっている理由のようです。

プロフは、10代の人は友達の多さを競い合う傾向があり、プロフは友達をふやす方法として手軽にできることが人気を呼んでいます。自己紹介手段としてプロフページを作成し、赤外線で新しく知り合った人の携帯に送信します。社会人の名刺交換の感覚ですが、実名、実際の住所、学校、学年とクラスまで克明に記されている場合が多いため、悪用された場合に被害が発生する可能性もあります。

また、前略プロフィール以外にも多くの無料サイトが登場しており、中には「I Love プロフ」、「↑可愛い子のプロフランキング↑」、「えっちプロフ大全集」などアダルト系のプロフも多数あるため注意が必要です。

前略プロフィール
前略プロフィールのサンプルページ

■プロフは危険なのか
プロフは個人に割り振られたホームアドレス上に記載されているので、それを知ってさえいれば、だれでも見ることができます。したがって、詳細な個人情報が第3者の手に渡る危険性があります。プロフは出会い系サイトのような使い方もされるケースもあるのですが、意外にもまだ出会い系サイトのような事件は起こっていないようです。

現在の"プロフ"は、若い世代の女性を中心に使われていることから同世代の閉じたネットワーク状態になっているという意見もあります。また携帯電話に怪しい人からメールが届くようになった場合、メールアドレスを変えることで危険を回避したり、複数のプロフページを相手によって使い分けたりと、利用者の多くが携帯電話になれた世代であることも問題が発生してない要因かもしれません。

とはいえ、それらは利用者の自己防衛にすぎません。実際プロフの使用を禁止している学校も既にでてきています。

■プロフのビジネス的側面
前略プロフィールの歴史は意外と古く、元々はキープライムが運営元でしたが、2002年に楽天がキープライムを子会社化、2003年に合併したことにより楽天に運営主体が移されました。しかし当時から人気があったわけではなく、2006年から徐々にアクセス数がアップし、2007年に急増しています。

2007年8月時点では、会員数は400万人弱、プロフィール数は900件以上にも達したことで、前略プロフィールは楽天のモバイル事業の一つと成長しています。
運営における収入源は主に広告収入で、プロフィールページの上下に表示されるテキスト広告のクリック率は通常テキスト広告の数倍とのことです。楽天ではトラブル防止として、ユーザーへの注意喚起と情報提供、24時間監視を行っており、安全なサービス利用を促しています。


■こちらもオススメ!気になるトレンド用語
鉄オタがブーム? 鉄ちゃん〜乗り鉄、鉄ヲタを学ぶ
赤福事件の消費期限って、賞味期限と何が違うの?
体内も脳内もバッチリわかる?楽しい○○メーカー
スターになりきれ!エアギターのススメ
"腰パン禁止令"って大げさ? 腰パンは犯罪なのか
気になるトレンド用語 バックナンバー