the GazettE
 今年3月に結成5周年を横浜アリーナで迎え、7月4日に発表したニューアルバム「STACKED RUBBISH」がオリコン初登場3位を記録した、the GazettE。台風9号が首都圏を直撃した7日、7月15日の結城市民文化センターアクロスから開始した全国26ヶ所28公演のホールツアー「Pulse Wriggling To Black 01」の最終公演が、自身2度目となる日本武道館にて行われた。

 アルバムのオープニングと同じく、これから始まる得体の知れない何かを予感させるような「ART DRAWN BY VOMIT」が会場内に低くうごめくように響き渡り、今作の特徴でもあるHIP-HOPテイスト溢れる「AGONY」からライブがスタート。「Filth in the beauty」から無数の炎が立ち昇る「Hyena」へと激しさを増していき、現実世界とも深くリンクするアルバム代表曲の「BURIAL APPLICANT」へと続いていく。

 中盤では動から静へと一転して、内なる感情を静かながらも力強く、情熱的に歌い上げるルキの姿にステージを全方位で取り囲んだ1万人の観客が静かに見入る。韓国サスペンス映画「アパートメント」の日本版テーマソングに起用された「千鶴」を歌い終えた所でルキは「武道館、帰ってきたぞ!今日は緊張も無く楽しんでいます。ついていないことに台風で、うちのバンドはデカイ所でやろうとするとお天気様がなぁ…。来られなかった奴らのためにもお前らも俺らも楽しむぞ。限界まで力を抜いてんな!死ぬ気で来い!」と初めて口を開いた。

 後半は再びテンポアップして加速していき、「初めての奴もいるかもしれないけど恥ずかしがるな。周りを見てみろ、アホばっかりだよ、不良ばっかりだよ。こんなアホでも熱い奴ばっかりだ。」とのルキの言葉に観客は大喜び。「頭使ってんな!本能で来い!ゴキブリ野郎、揺らせ!」と「COKROACH」から「DISCHARGE」までアルバム収録曲を中心に本編16曲を歌い、ステージ上に倒れ込んだ。

 アンコールでは「今日は本当に最高の景色だよ。ライブハウスぐらいに前よりも近くに感じる。新しい客も増えるし、去って行く奴もいる。俺らとお前らの関係性はもうそれでいいかなと思っているし、それが無いと成り立たない。それでもこれだけの野郎どもが集まってくれて、俺らはいつまでも変わらないから安心して黙ってついて来い!今ここにいる奴らに変わらない愛を込めてこの歌を。」と語り「枯詩」を披露。「REGRET」と続き、ステージ左右を所狭しと走り回りながら、アンコールラストまでを一気に駆け抜けた。

 今後、10月20日からはドイツ・ベルリンを皮切りにフランス、イギリスを周り、10月30日のフィンランド・ヘルシンキまで4カ国6公演のヨーロッパツアー「STACKED RUBBISH[Pulse Wriggling To Black]1.5」を行い、帰国後はすぐに11月6日の宮城・Zepp Sendaiから同月29日の東京・Zepp Tokyoまで、全国12公演のライブハウスツアー「STACKED RUBBISH[Pulse Wriggling To Black]02」が決定しているthe GazettE。終演後にはステージ上のスクリーンに「[Pulse Wriggling To Black]03 / 04」のツアースケジュールと、2008年にニューシングルのリリースが発表され、観客は悲鳴にも似た歓喜の声を上げていた。

the GazettE TOUR 2007-2008 STACKED RUBBISH[Pulse Wriggling To Black]03
HERESY MEMBER'S ONLY VIP CLUB HERESY」
3月01日(土) CLUB CITTA'川崎
3月02日(日) 仙台CLUB JUNK BOX
3月04日(火) 名古屋CLUB DIAMOND HALL
3月05日(水) 大阪BIG CAT
3月07日(金) 福岡DRUM LOGOS
3月10日(月) 渋谷C.C.Lemonホール
(問)HERESY 03-5300-3158

the GazettE TOUR 2007-2008 STACKED RUBBISH[Pulse Wriggling To Black]04」
3月11日(火) 神奈川県民ホール