【気になるトレンド用語】″FON″は無線LANの無料天国をつくれるか?
最近、ITニュースなどでも、盛んに"FON(フォン)"という無料で使える無線LANの話題をよく見かけるようになりました。無線LANはケーブルレスでネットに接続できる便利な方法ですが、どうやって"無料"になるのでしょうか?
今回は、無料で通信できる無線LAN"FON"をみてみましょう。
そもそも無線LANとは、高速な通信速度とケーブルレスで接続できる使い勝手の良さから、大企業はもとより、中小企業から個人にいたるまで、普及が進んでいる通信規格です。ケーブル設置の手間もなく使い勝手のよい無線LANは、会社や事務所といった屋内だけでなく、屋外のモバイル通信環境としても期待されてきました。
しかし、屋外で自由に無線LANを利用するためには、アクセスポイントを増やし、無線接続できるエリアを増やさなければなりません。公共施設や飲食店の店舗を中心にアクセスポイントは増えてきていますが、ケータイ電話などの公衆通信網のような広範囲なエリアをサポートできるまでには至っていないのが現状です。
そこで考え出されたのが、個人や家庭などで普及してきている無線LANのアクセスポイントを全世界で共有し、利用できるエリアを大幅に拡大しようという"FON"なのです。
FONは、世界最大のWiFiコミュニティで、誰でも無料でインターネット接続ができる環境を目指しているサービスです。個人(登録者)ユーザーの無線LANアクセスポイントを他者にも公開することで、多数の無線LANアクセスポイントを共有するシステムをとり、これまで企業中心だった無線LANの通信網整備に対し、ユーザーの力を利用した世界規模の"草の根無線LAN"サービスともいえます。
では、そんなFONのサービスと利用方法はどうなっているのでしょうか?
●アクセスポイントの開設方法
・専用ルーター"La Fonera"(1,980円)を購入します。
・FONから提供されているソフトウェア(2007年夏開始の予定)を無線LANルーターにインストールします。
●Linus (ライナス)
自分の無線LANルーターを常にアクセスポイントとして無料で提供することで、世界中で登録されているユーザーすべてのアクセスポイントを無料で使用できます。
●Bill (ビル)
自分のアクセスポイントを提供することで、使用された使用料の50%を報酬として受け取ることができます。反面、自分が他のFONのアクセスポイントを利用する際には、使用料を払うことになります。
現在、日本ではBillサービスは提供されておらず、その理由として、有料で無線アクセス回線を提供する場合、電気通信事業法が適用されるため法改正が必要だといわれています。
●Aliens(エイリアン)
自分のアクセスポイントを提供せずに、開設されているアクセスポイントを有料で使用することができます。 日本では、Aliensサービスは2007年夏開始予定となっています。
ちなみに、Linusの名前の由来は、Linuxの開発者リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)、Billはマイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ(Bill Gates)から名付けられています。
FONにおける問題と注意点をみてみましょう。
●自分のプロバイダがFON利用を禁止している?
日本のISP(プロバイダ)では、事業者に無断で接続アカウントを他人に提供することを禁じている契約約款を採用しているものが多くあります。しかがって、FONを利用する前には、自分のプロバイダがFON利用できるか確認しておかなければなりません。
FONの利用を禁止しているプロバイダ例
ぷらら
So-net
Yahoo! BB
BIGLOBE
@nifty
●他人に違法利用された場合
自分が提供している回線を利用し、他のユーザーが不正アクセスなどの違法行為を行った場合は、回線を提供している自分も捜査対象となる可能性があります。
これは、不正行為が行われた場合、警察などの捜査でプロバイダに使用されたIPアドレスの照会が行われることがあるからです。
●セキュリティ対策
ネットワーク管理者に無許可でアクセスポイントが設置された場合に、承認していない機器がネットワークに接続されることもあり、セキュリティ対策も必要になるケースが出てくる恐れがあります。
■FON
Copyright 2007 livedoor. All rights reserved.
今回は、無料で通信できる無線LAN"FON"をみてみましょう。
そもそも無線LANとは、高速な通信速度とケーブルレスで接続できる使い勝手の良さから、大企業はもとより、中小企業から個人にいたるまで、普及が進んでいる通信規格です。ケーブル設置の手間もなく使い勝手のよい無線LANは、会社や事務所といった屋内だけでなく、屋外のモバイル通信環境としても期待されてきました。
そこで考え出されたのが、個人や家庭などで普及してきている無線LANのアクセスポイントを全世界で共有し、利用できるエリアを大幅に拡大しようという"FON"なのです。
FONは、世界最大のWiFiコミュニティで、誰でも無料でインターネット接続ができる環境を目指しているサービスです。個人(登録者)ユーザーの無線LANアクセスポイントを他者にも公開することで、多数の無線LANアクセスポイントを共有するシステムをとり、これまで企業中心だった無線LANの通信網整備に対し、ユーザーの力を利用した世界規模の"草の根無線LAN"サービスともいえます。
では、そんなFONのサービスと利用方法はどうなっているのでしょうか?
■FONのサービスと参加方法とは?
FONのサービスを利用するには、FON取扱店で専用ルーター"La Fonera"(1,980円)を購入して接続するだけです。●アクセスポイントの開設方法
・専用ルーター"La Fonera"(1,980円)を購入します。
・FONから提供されているソフトウェア(2007年夏開始の予定)を無線LANルーターにインストールします。
■FONサービスの種類は?
FONが提供するサービスは3種類で、"Linus(ライナス)"、"Bill(ビル)"、"Aliens(エイリアン)"から選択します。今のところ日本で利用できるのはLinusのみで、Aliensは2007年夏に開始予定となっています。ちなみに、FON の利用者は"Fonero(フォネロ)"と呼ばれています。●Linus (ライナス)
自分の無線LANルーターを常にアクセスポイントとして無料で提供することで、世界中で登録されているユーザーすべてのアクセスポイントを無料で使用できます。
●Bill (ビル)
自分のアクセスポイントを提供することで、使用された使用料の50%を報酬として受け取ることができます。反面、自分が他のFONのアクセスポイントを利用する際には、使用料を払うことになります。
現在、日本ではBillサービスは提供されておらず、その理由として、有料で無線アクセス回線を提供する場合、電気通信事業法が適用されるため法改正が必要だといわれています。
●Aliens(エイリアン)
自分のアクセスポイントを提供せずに、開設されているアクセスポイントを有料で使用することができます。 日本では、Aliensサービスは2007年夏開始予定となっています。
ちなみに、Linusの名前の由来は、Linuxの開発者リーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)、Billはマイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ(Bill Gates)から名付けられています。
■FONサービスの問題点
さて、いいことづくめのように見えるFONサービスですが、問題点がないわけではありません。FONにおける問題と注意点をみてみましょう。
●自分のプロバイダがFON利用を禁止している?
日本のISP(プロバイダ)では、事業者に無断で接続アカウントを他人に提供することを禁じている契約約款を採用しているものが多くあります。しかがって、FONを利用する前には、自分のプロバイダがFON利用できるか確認しておかなければなりません。
FONの利用を禁止しているプロバイダ例
ぷらら
So-net
Yahoo! BB
BIGLOBE
@nifty
●他人に違法利用された場合
自分が提供している回線を利用し、他のユーザーが不正アクセスなどの違法行為を行った場合は、回線を提供している自分も捜査対象となる可能性があります。
これは、不正行為が行われた場合、警察などの捜査でプロバイダに使用されたIPアドレスの照会が行われることがあるからです。
●セキュリティ対策
ネットワーク管理者に無許可でアクセスポイントが設置された場合に、承認していない機器がネットワークに接続されることもあり、セキュリティ対策も必要になるケースが出てくる恐れがあります。
■FON
Copyright 2007 livedoor. All rights reserved.