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おいしいものを食べたい! と思う一方、手間はかけたくない! と思う人は多いはず。そんなときにおすすめなのが冷凍食品。冷凍食品は日々新作発売や改良が重ねられており、本格的な味付けで満足できるものが目白押しだ。今回は大手3社が販売している冷凍チャーハンから、この春にリニューアルや新発売された商品を試食! 味や香りだけでなく価格や量になども含め、最新冷凍チャーハン事情を探ってみた。

○まずは王道! 売上NO,1に君臨するニチレイ「本格炒め炒飯」

王道のシンプルなチャーハンといえばこれ、2001年3月に発売した「本格炒め炒飯」。発売以来18年連続でトップの売り上げを記録しており(冷凍調理・炒飯カテゴリー販売金額【累計】インテージSRI【2001年3月〜2019年2月】)、ロングセラーにも関わらず絶えず改良を重ねており、この春にも一部がリニューアルされたとのこと。まずはこちらを実食!

レンジから出したとたん、「これこれ!」と思わずうなずいてしまうような馴染みのある香り。ネギと焼豚、卵がほどよく混ざっていて、見た目にも中華鍋で作られたチャーハンそのものだ。食べてみると、焼豚がとてもジューシーなのに驚いた。味がよく染みており、まるで調理したてのようなジューシーさ。卵はふんわりと仕上がっている。米はパラパラしており、バランスのよい味付けで飽きのこないおいしさだ。

「ご飯と具材を『本格』的に炒める革新性を打ち出した商品として2001年に発売しました。それからも改良を重ねており、2015年からは250℃以上の高温熱風をまとわせ強い攪拌による仕上げ炒めをすることにより、ごはんをパラパラに仕上げることを実現しました」(ニチレイフーズ経営企画部広報グループ 大竹泰さん)とのことだ。

さらに今回のリニューアルでは、「プロの料理人が仕上げに鉄鍋の縁に醤油を回して、醤油の香ばしさを引き立たせる『鍋肌しょうゆ』を追加しました。醤油の香りとおいしさを再現しています」(大竹さん)とのこと。

家ではなかなか再現できないパラパラ感と味付けはさすがの一言。馴染みのある味なので、味付け自体のインパクトは少ないものの、「おいしいチャーハンが食べたい!」という欲求にきちんと応えてくれるチャーハンといえそうだ。

ニチレイ「本格炒め炒飯」のポイント

・パラパラのごはん、ジューシーな焼豚で本格的な味わい

・誰もが好きな馴染みのある味

・450g入りで300円前後、外食で食べるよりコスパ◎

○ガッツリ系なら! マー油&葱油が香る味の素冷凍食品「ザ★チャーハン」

味の素冷凍食品から販売されているのは、男性をメインターゲットとした「ザ★チャーハン」だ。パッケージにも大きく「焦がしにんにくのマー油と葱油が香る」と書かれているように、香り・風味が特長の一品。2015年の発売以来リニューアルを重ねている人気商品だ。

口に含んだ瞬間、マー油と葱油が香ばしく香るのがたまらない。具材はネギと焼豚、卵とシンプルだが、焼豚がゴロゴロと入っておりカットも大きいので、食べ応え抜群。米は粒がふっくら、かつパラパラとしていて軽い食べ心地。食べ進めていっても、口にチャーハンを運ぶ度に香ばしい香りと焼豚の旨味がしっかりと感じられるので、もう一口、もう一口と食べたくなるような後引くおいしさだ。

同社では市場調査の結果から、「『シンプルな具材、香り・味・風味が味わえる』というニーズに応えるべく、『一度口にすると一心不乱に食べきってしまいたくなるチャーハン』として開発をしました」(同社開発マーケティング部 芳村友貴さん)。

「昨年のリニューアルで"炒め"を強化し、焦がし葱油も加えたことでより香ばしくなりました。焼豚は隠し味の味噌がアクセントとなっています。ガツンと食べたいという男性のニーズをとことん突き詰めた結果、今まで冷凍チャーハンを買うことがなかった方にもご好評いただいています」(芳村さん)。

また、発売当時は多くの冷凍チャーハンが1袋450g前後だったのに対し、この商品は1袋600gと多いのも特徴だ。「外食店で量りを持ち込みチャーハンの重さを量ると、多くの店舗で1人前約300gでした。ですので、ガツンと食べることが出来る大満足の2人前600gにしました」(芳村さん)とのこと。手軽にお腹いっぱい食べたいときにぴったりの炒飯だ。

味の素冷凍食品「ザ★チャーハン」のポイント

・焦がしにんにくのマー油と葱油の香ばしさがたまらない

・大き目カットの焼豚が食べ応え抜群

・1袋600gと大容量! ガツンと食べたいときにピッタリ

○麻辣味炒飯も登場! 日清食品冷凍「旨辛担々炒飯」

日清食品冷凍からは、最近ブームとなっている「麻辣(マーラー)風味」の冷凍食品が続々と登場している。その中でも、2019年3月に発売したのが「旨辛担々炒飯」だ。

全体的にほんのり赤味がかっていて、見るからに辛そう。食べてみるともちろん唐辛子の辛さも感じるが、花椒のシビれるような辛さがしっかりと感じられた。冷凍チャーハンでここまで本格的な麻辣味が楽しめるとは! 具材は細かい味付け豚ミンチと卵、それにゴマの風味がコクを添えている。食べ進むと舌がシビれてきて、クセになる味だ。辛いものが食べたい! というとき、これなら満足できそうだ。

同社では麻辣風味の担々麺などいくつかを販売しているが、その味をチャーハンに生かしたのがこの商品だ。「他社の冷凍チャーハンにはないシビれ・辛さが特長的な商品として、大変ご好評をいただいております」と同社マーケティング部第2グループ 笹岡 歩さん。

「当社の担々麺の特長であるごまの濃厚な味わいや花椒の香りは、炒飯を作る上で必要な"炒め"工程で飛びやすいということが課題となりました」(笹岡さん)。そのため、担々らしい味わいと炒飯らしい炒めた風味を両立することに試行錯誤したそうだ。

「麻辣風味は当社が得意とするフレーバーです。『旨辛担々炒飯』でシビれまくる最高にアツい夏をお届けしたいと考えております」(笹岡さん)とのこと。家庭では再現できない麻辣風味が手軽に味わえるのはうれしい。夏にはビールとともにこの辛さとシビれを楽しみたいものだ。

日清食品冷凍「旨辛担々炒飯」のポイント

・マー活にオススメ! 花椒の辛さにシビれる

・本格的な麻辣の旨さ・辛さなのに手軽!

・これからの暑いシーズンにピッタリ

あなた好みのチャーハンは見つかりましたか? これから夏に向け暑くなる時期、フライパンを使わずに手軽に楽しめる冷凍チャーハンは重宝しそうだ。シーンやその時の気分に合わせて、冷凍チャーハンを使い分けるのも楽しそうだ。ぜひご参考に〜!

※価格はすべて税別(編集部調べ)