保育園児2人が死亡した滋賀県大津市の県道交差点事故は、右折しようとした乗用車と反対側から直進してきた軽乗用車が接触して起きたが、千葉県警の元交通捜査官で交通事故鑑定士の熊谷宗徳さんは、「速度はお互いそんなに出ていなかったのではないか」と推測する。

しかし、軽乗用車が縁石の切れ目から歩道に突っ込んだことで、スピードや衝撃が吸収されず、被害が拡大した可能性を指摘した。

元交通捜査官も「見たことないタイプ」

熊谷さんはさらに3つの事故原因を挙げた。1つ目は「だろう運転」。現場は見通しのいいT字路交差点だ。「非常に見通しのいい交差点なので、行けるだろう、譲ってくれるだろう、止まってくれるだろう―などとかえって安全確認が欠如してしまった可能性があります」

2つ目は「変形の交差点」。現場は右折車から見ると直角ではなく、やや斜めの鈍角になっており、「その分、速度を落とさなくても曲がれるカーブになっています」

3つ目は「珍しい信号機」だ。右折車側の信号機は、青信号から黄色信号になると同時に下に直進マークが点灯し、その後に赤信号になると、直進および右折マークが出る。熊谷さんは「私はこういう信号サイクルを見たことがありません。交差点が広いので、青信号で右折を開始して黄色になった際にそのまま右折しないよう、このようなサイクルにしているのかもしれませんが、非常に珍しいタイプです」と話す。

事故を起こした2人の運転手はともに「青信号だった」と話しているが、熊谷さんは「もしかしたら交差点に入る時は青信号だったけど、その直後に黄色になったのかもしれません」と推測した。

直進車はスピード上げがち

現場から中継した阿部祐二リポーター「地元でも、ここの信号サイクルについておっしゃる方は結構います。黄色になってもその後すぐ右折マークが出るので、右折車はまだ青の意識でいるそうです。でも、直進車は黄色のうちに走り抜けようとするので、黄色の時間は危険だと言っていました」

司会の加藤浩次「園児たちは手前の信号のない横断歩道ではなく、わざわざ信号のある横断歩道まで行って待っていて、こういう事故にあってしまったんですから、本当に辛いですね」