開催中の「第11回沖縄国際映画祭(島ぜんぶでおーきな祭)」にて21日、映画『生理ちゃん』の舞台挨拶が行われ、出演した伊藤沙莉、藤原光博(リットン調査団)、脚本を務めた赤松新、稲葉直人プロデューサー、品田俊介監督が登壇した。

『生理ちゃん』はWebメディアで累計1000万PV以上、月刊コミックビームでも大人気連載中の小山健による同名マンガ。女性の“生理”をポップに擬人化し、共感の嵐を呼んだ話題作。

その原作について伊藤は、「男性が書いているとは思えないくらい共感できる部分がたくさんあって、みなさんにぜひ知ってもらうべき作品だなと思いました」とコメント。

稲葉プロデューサーは、「とんでもないマンガが世の中には存在しているんだなと思いましたが、すごく面白くて、1時間くらいで読んでしまった。読み終わったあとに泣いている自分がいて、生理をタブー視している自分がはずかしくなりました。まさに時代を反映しているマンガで、これは映画にしてより多くの方に知っていただくきっかけになれば」と製作に至ったエピソードを明かした。

本作で、二階堂ふみ演じる主人公・青子の上司を演じたリットン調査団の藤原は、「男性のヒゲを剃るのが面倒くさいと同じようなものだと思っていましたが、とんでもない。もっと生理って大変なんだな」と語った。

伊藤も「原作のなかでも、私が演じたりほのパートがすごく好きで、彼女の経験で生理が女性にとってどんなに重要かとか重さが伝わると思います」と加えた。

するとほかの登壇者からも「僕はりほちゃんのパートで泣きました」と声があがり、伊藤は「良い日です」とにっこり微笑んだ。

「失恋ショコラティエ」、「信長協奏曲」、「人は見た目が100パーセント」などで演出をつとめ、本作で監督デビューを果たした品田監督は、「まったく前例のない新しいジャンルに挑戦しました。この映画祭で初めてみなさんにご覧いただくので、どんな感想を持ってもらえるか心配であり楽しみでもあります」と気持ちを吐露。

また、映画化が発表されると、原作ファンのあいだでは「生理ちゃんがどのように表現されるのか」が話題になっていたが、これについては「小山先生のあたたかい作品、ぬくもりを大事にしようと思ってあのような形にした」と本作の影の主人公ともいえる“生理ちゃん”についてヒントを述べた。

映画『生理ちゃん』は2019年公開予定。