シュミット・ダニエル(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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25日、日本代表はボリビア戦の公式練習後、シュミット・ダニエルが報道陣の質問に答えた。

いつもは控えめな発言に終始するシュミットだが、この日は違った。調子を聞かれると、笑みを浮かべながら「体はいい感じに動いてます」と即答する。森保一監督からずっと招集されていることについての感想は、「慣れてきたというのはあります。自分が何をすればいいかというのは整理されてきました」と自信も滲ませた。

日本代表の監督は、早めに正GKを決めて、その選手に経験を積ませる育成方法を使ってきた。だが森保監督は何人ものGKを起用しており、まだ固定はしていない。シュミットも「固定してる感じではないと思います」

ではシュミットが正GKの座を射止めるためには何が必要なのだろうか。本人は「求められているプレーをミスなくできるかというのが大事」だという。また、森保監督のサッカーを実践する上で考えていることは次のように語った。

「一番気をつけるべきなのは僕のところでテンポを落とさないようにしてボールを回すこと。だからファーストタッチに気をつけなければいけないんです。早いボールのフィードを狙うのはあまり求められていません。もちろん前線でサイドがフリーだったらそこを選ぶのは1つの選択肢で、そこにパスを通すのも自分の特長だと思います」

今回の合宿でも報道陣に公開された時間は少なかったが、その間に見た限りでは、シュミットは最もボールをしっかりキャッチして落とさず、ハイボールへの強さも見せていた。すっかり落ち着きを見せるようになったシュミットが、GK一番手に躍り出ても驚きはないはずだ。

【文:森雅史/日本蹴球合同会社】