婚約者が友人の子を妊娠してた…結婚式ドタキャンの修羅場

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「好きな人ができたから別れてほしい」

 別れる理由としては割とよくある話だが、仕方ないで片付けられるのはただの恋人同士の場合。夫婦や婚約中であれば、事情はまったく異なる。

◆浮気発覚は、友人から送られてきた婚約者の「濃厚キス動画」

結婚式の1か月半前、婚約者だった元カノからこのセリフを言われました。でも、驚きとかは一切なくて、やっぱりそうなるよね、これからいろいろと面倒だなぁって思っていました」

 そう振り返るのは、製薬会社に勤務する鈴木宗則さん(仮名・35歳)。普通なら動揺したり、激怒するとかもっと大きなリアクションを取って然るべき場面だが、なぜここまで落ち着いていられたのか?

「その少し前に友人のB夫からのタレコミで彼女が浮気していることを知ったんです。信じられませんでしたが、そう告げるとすぐに、飲み会の席で彼女が濃厚なキスをしている動画が送られてきました。しかも、相手の男性が友達のC郎だったんです」

 ちなみに、鈴木さんと婚約者のA子さん、友人B夫さんとC郎さんは中学校の同級生。全員地元を離れて首都圏に住んでいることもあり、社会人になってからSNSを通じてたまに会うようになったそうだ。

「中学時代は単なる顔見知り程度でしたが、東京に居る者同士ということもあって仲良くなったんです。実は、A子とC郎は高校時代に交際していて、そのことは私も知っていました。ただ、私がA子と付き合っていた当時、C郎には別の彼女がいたし、婚約したことを『おめでとう!』って祝福してくれました。だからこそ2人の裏切りは許すことができなかったんです」

◆婚約者のお腹には浮気相手である友人の子供が!

 2人は婚約の少し前からヨリが戻っていたらしく、B夫さんは思いとどまるように何度も説得したそうだが、燃え上がる2人を止めることはできなかったとか。

「彼女から別れ話の申し出の後、送られてた濃厚キス映像を彼女に見せたら、狂乱していました(笑)。それでC郎にもすぐ来るように連絡し、2人揃ったと思ったらA子が『お腹にC郎の子供がいる』って爆弾告白。托卵(※)は考えていなかったようですけど、怒りや悲しみも通り越して呆れちゃいましたね」

(※たくらん=浮気相手の子どもを、夫の子だと偽って養わせること)

 すでに結婚式の招待状は送付済みで、新婚旅行も予約済み。新居のマンションには、鈴木さんが一足先に引っ越して生活を始めていた。

 婚約破棄は彼もその場で了承したが、彼女は「子供の父親がC郎ってことは黙っておいて」と懇願。だが、鈴木さんとしてもそれは到底受け入れられることではなかった。

「この状況では100%、私の子供だと思われちゃいますから。こっちをバカにしすぎですよ。C郎も謝罪の言葉どころか『彼女を悪者にしないでくれ!』とか言いやがる。悪いのはすべて2人なのに。それですべてをぶちまけてやろうと思ったんです」

◆彼女は高額な賠償金を払うハメに

 すぐに両家とC郎の親に連絡を取ると、彼女の両親はやってくるなり玄関先で土下座。C郎の父親は息子を何度も殴りつけ、愛の巣になるはずだった新居は修羅場と化してしまう。

「後日、弁護士を入れた話し合いで、A子側には慰謝料をはじめ、結婚式のキャンセル料と新居の引っ越しにかかった費用で総額600万円、C郎には慰謝料150万円を請求させていただきました。披露宴参加予定だった方には結婚中止の理由を濁してお詫びしましたが、案の定すぐに話が広まってしまい、いろんな人から同情されて大変でした(苦笑)。まあ、友人の多くから縁切りされたA子たちほどではないですけどね」

 鈴木さんはその後、職場の後輩女性との良縁に恵まれ、今はでは一男一女の父親。A子とC郎も結婚したが、2人目の子供が生まれた後に離婚したという。

「あの一件以来、2人とは連絡を取っていませんが同級生ネットワークの情報ではシングルマザーで大変らしく、C郎も仕事が長続きせず、職を転々としているそうです。僕は今は幸せだし、別に2人の不幸を望んでいるわけじゃないんですけね」

 浮気の当事者である2人にとって、その代償はあまりに高くついたようだ。<TEXT/トシタカマサ>