2月12日、ツイッターで自らの白血病罹患を発表した、競泳日本代表の池江璃花子選手(18)。ファンはもとより選手仲間やライバルなど国内外から激励のメッセージが数多く寄せられています。サッカーに関する記事を中心に配信する人気メルマガ『J3+ (メルマ)』では今回、池江選手と同じく白血病と診断されるも諦めることなく病と戦い、現在はプロサッカー選手としてプレーできるところまでの回復を見せたJ2アルビレックス新潟の早川史哉選手の「軌跡」を紹介しつつ、池江選手にエールを送っています。

【競泳】池江璃花子選手の白血病について

女子競泳界のスターである池江璃花子選手が2月12日(火)に自身のツイッターで「白血病と診断されたこと」を公表して日本中に衝撃が走った。昨秋に行われたアジア大会では日本人として史上最多となる6つの金メダルを獲得するなど大会のMVPを受賞。個人種目とリレー種目を合わせると現時点で20個以上の日本記録を保持していると言われている。1年半後に迫った東京五輪の主役候補の1人だったのでショッキングな話である。「早期に発見ができた」と報じられたのは良かったが療養生活に入ることになった。

白血病については詳しくないのでwikipediaで調べてみたが

血液のがんともいわれ、遺伝子変異を起こした造血細胞(白血病細胞)が骨髄で自律的に増殖して正常な造血を阻害し、多くは骨髄のみにとどまらず血液中にも白血病細胞があふれ出てくる血液疾患である。

と書かれている。同じ白血病でも多くの種類があるようだが女優の夏目雅子さん、歌手の本田美奈子さん、俳優の渡辺謙さん、格闘家のアンディ・フグ選手などがこの病気と闘った経験を持つ。渡辺謙さんは1989年に急性骨髄性白血病に襲われた。

渡辺謙さんは「治療を経て復帰したが1994年に白血病が再発した」と報じられている。白血病というと夏目雅子さんの印象が強いので「白血病と診断されるとかなり厳しい」という印象だったが医学も進歩しており、不治の病ではなくなっており、治る可能性が高い病気になりつつあるという。ただ、問題なく日常生活やデスクワークをこなせるレベルに回復するのとアスリートとして世界のトップと戦うことは大きく異なる。1年半後に迫った東京五輪での活躍を期待する人は多いが「病気と闘うことが最優先」である。

新潟のDF早川のケースは…

まだ18才で現役の高校生。「東京五輪の金メダル候補」と言われて前途洋々だった人生が急展開したがサッカー関係でいうと新潟のDF早川史哉が白血病と戦っている最中になる。2016年に大卒で新潟に加入すると開幕スタメンを勝ち取ったがその年の4月に急性白血病と診断されて療養生活に入った。2016年11月に骨髄移植手術を行って一旦は新潟との契約が凍結されたが無事に回復。「闘病生活は大変で試練の連続だった」と報じられているがプロサッカー選手としてプレーできるところまで回復している。

2018年8月に新潟のトップチームの練習に合流して11月に契約凍結が解除されて今シーズンは新潟の選手として登録されている。「どの程度回復しているのか?」「以前のレベルを取り戻しているのか?」は何とも言えないところではあるが病に打ち勝ってプロサッカー選手としてフィールドに戻ってきた。「白血病」のことで有名になったがもともと2011年のU-17W杯の本大会に出場して3ゴールを挙げている選手なので有望視される選手だった。J2で出場機会を得られたら大きなニュースとして取り上げられるだろう。

DF早川は22才のときに白血病と診断されている。プロサッカー選手としてのスタートを切ったばかりの頃に白血病を宣告されているが池江璃花子選手は18才。どちらも若い時期に病を宣告されたことになるが「DF早川が闘病生活を終えてJリーガーとして復帰することが出来たこと」は池江璃花子選手にとっても励みになるだろう。(※メルマガより一部抜粋)

image by: Twitter(@池江璃花子)

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