【ソウル聯合ニュース】韓国でBMW車から出火する事故が相次いだ問題で、官民合同調査団が24日、エンジン部品の設計に問題があったと発表したことについて、現地法人のBMWコリアは談話を出し、「設計の欠陥ではない」と反論した。リコール(無料の回収・修理)を遅らせたとの疑惑に関しても「火災の原因を確認した時点ですぐリコールを開始した」と主張した。

 調査団が出火の原因として、排ガス再循環(EGR)装置の冷却装置の設計問題を指摘したことについて、「冷却水の漏れは亀裂によるもので、設計の欠陥ではない」と反論した。「調査の結果、ごくまれに発生する本件の車両火災の根本的な原因はEGRクーラーの水漏れであることがあらためて確認された。BMWグループの調査結果とも大体一致する」と説明。その上で、「EGRクーラーの水漏れがなければ、その他の現象だけでは火災が発生しない」として、「ハードウエアの問題であり、欠陥があるクーラーの交換で解決できる」と強調した。

 また、「あらためて心から謝罪する」とし、「早期にリコール措置を完了し、現在進行中の調査に協力し、関連疑惑を解消するよう努力する」との方針を示した。

 調査団はBMWがエンジンの欠陥による出火リスクを前もって把握していながら隠蔽(いんぺい)し、リコールを遅らせたとする最終調査結果を発表。調査結果を受け、国土交通部はBMWを検察に告発するとともに、112億7664万ウォン(約11億円)の課徴金を課すことにした。追加リコールも求める方針だ。

 同問題を巡っては、韓国で今年に入りBMW車の出火事故が40件以上発生。BMWコリアは7月、車両約10万6000台のリコールを発表したが、同じ問題のあるEGRを搭載する一部の車両についてはリコール措置を取らず、調査団が釈明を要求した後の9月になって約6万5000台に対する追加リコールを実施した。