ライバルからも愛される大坂なおみ【写真:荒川祐史】

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ライバルたちが見る大坂、“愛されキャラ”の虜に…「表彰式を見るのが楽しいわ」

 テニスの世界ランク8位・大坂なおみ(日清食品)は次戦で北京オープンに出場する。全米オープンを制し、グランドスラム女王となった20歳に海外メディアの注目度もうなぎ上り。ドイツメディアは海外トップ選手に大坂について直撃し、「まるで爽やかな風のよう」「ナオミの表彰式を見るのはとても楽しい」など能力、人柄に対する称賛の声が集まっている。

「『新しい風が吹いたよう』―ライバルたちが全米OPチャンプ、オオサカを称賛」と見出しを打って特集したのは、ドイツ・スポーツサイト「SPOX」だった。記事では「ナオミ・オオサカに対する称賛はやむことがない。ライバルたちでさえ、控え目ながらユーモアあふれる日本の全米女王を好いている」と記し、大坂について海外選手に直撃している。

 特集では、全米オープン決勝後に男子の元世界ランク1位アンディ・マレー(英国)からSNSで祝福されたことを紹介し、まず登場したのは世界ランク18位のマディソン・キーズ(米国)だ。 

「彼女はとても誠実だし、かわいらしくて控え目。彼女の個性はとても興味深いし、好感が持てる。まるで爽やかな風のよう」と話したといい、北京オープンの初戦で戦うライバルも大坂の愛らしいキャラクターを認めている。

世界1位の女王ハレプは能力絶賛「ナオミは若いけど、成熟している」

 一方、北京オープンに前回覇者として挑む同4位キャロリン・ガルシア(フランス)は「ナオミの表彰式を見るのはとても楽しい。私なんか、ああいう時はいつも興奮して舞い上がっているのに、彼女はとても落ち着いている。“イッツ・オッケー”のモットー通りにね。それができるのも彼女だからこそ」とクールな振る舞いに感銘を受けている様子だ。

 また、世界1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)は大坂の才能を高く買っており、ニューヨークでの勝利にも驚かなかったという。「彼女は、常にああいうことを成し遂げられる位置にいた。ナオミはまだ若いけど、メンタル、フィジカルともに成熟している。加えて、あれだけ強力なパワーの持ち主。これはとても大事なこと」と能力を絶賛したと伝えている。

 記事では今年3月のBNPパリバ・オープン準決勝で大坂に敗れており、その強さを「身をもって経験しているのだろう」と記している。いずれも、本来は大坂としのぎを削るライバル関係の選手たち。そんなトッププレーヤーも思わず虜にさせてしまう魅力が日本の20歳にはあるのだろう。(THE ANSWER編集部)